「期待すること」の害悪
「理想の人に会えるかも」と飲み会に参加した時に限って空振りだったり、
逆に、出会いを露とも期待しなかった時に限って恋に落ちたりしたことは、
誰しも一度は経験があるだろう。
今回のテーマは、
期待
である。
ニューヨークでセックスライフコーチ(名前は怪しげ)として活躍している
は、出会いの場で「期待」をしないことが、
最大の戦果を得ることができると、
彼女の著書
の中で述べている。
出会いに悩む女向けに書かれているものだが、この主張に関しては男にも
当てはまることだと思う。
新しい出会いがある時、それなりの結果を期待する。好みの異性がいるかも
しれない。
運が良ければ食事の誘いが来るかもしれない。
一旦デートをした相手に対しては、「きっとまたデートのお誘いをして
もらえるだろう。」と淡い期待を胸にする。
しかし、期待するということは、思い通りにならなかった時に必ず落胆する。
そして、その落胆は、不安や不満を呼び起こし、見た目やオーラに表れる。
他人(特に期待をされた人)はそれを敏感に察知し、「この人は俺(私)に
何かを期待しすぎていて重い」と感じ、遠ざかっていく。
人の気持ちや行動・習慣をコントロールすることは不可能だ。
だが、起こる全てのことを想定範囲内にすることはできる。
筆者はこのブログの中で、事物を「この人はこういう人なんだ」
「こんなものか」と思うことで自分を客観視でき、冷静になれるということを
何度も伝えてきている。
これも、起こりうることを想定範囲内にするためのテクニックだ。
「こういう人なんだ」「こんなものなんだ」というのは、多くの想定外に
出会うことで蓄積されていく。
経験したことのないことを経験していくことで、想定内の幅を広げていくのが
良いと思う。
ちなみに、期待をしないことのメリットは出会いの場に止まらない。
交際や結婚(さらに言うと子育て)まで、期待をしないことで円満にいくのだ。
期待をしないと、1. 相手を受け入れることができ、
2. 不安や不満を起こさなくなる。
無駄なケンカや言い争いが格段に減る。
とはいえ、実際はなかなか難しい。
しかし、「期待しない」ことで人生がより楽しくなるのであれば、
その訓練をしても良いのかと思う。