「独身の権利」について思うこと
インターネットが普及し、「クリックひとつで出会いの場を作れる」と言う
技術革新が相まることで、男女関係における自由市場
(本人の意志で自由に恋愛できる状況)が、恋愛に資本主義的な消費文化を
持ち込んだ。
カリフォルニア大学のエヴァ・イルーズの研究結果である。
現代の恋愛では、手に入れられる最高のものでない限りは妥協を拒むらしい。
まるで、買い物をする時のように。
インターネット上には、出会える可能性のある異性はいくらでもいる。
その異性の群の中に、理想の相手がいると信じている。
だから、ネットを利用して何百回もデートし、そのために不満と幻滅を
味わっても辞することなく、何度でも『次の理想の相手』と会おうとする。
結果として、安定した関係を築くのに必要な決断をしたがらなくなっている。
そのため、(特に女は!)「若さ」という資源を垂れ流し続けながら、
理想の相手に巡り合うことなく時間だけを浪費していく。
資源を持っている者に人が集まり、そうでない者には集まらない。
異性をリストで眺められるようになったから、その傾向はより強くなっている
のであろう。
これが、恋愛がより資本主義的になってきているという理由だろう。
2012年にノーベル経済学賞を受賞したロイド・シャプリーは1963-1964年
にかけて、結婚市場の数理モデルを示した。
以下のような感じである。
この市場にいる各々の男たちは、好みの順にしたがって女をリストにする。同じく女たちも魅力に富んだ男から最も魅力に乏しい男まで、同じように順位づけをする。男女ともに、魅力の高い者はリストの上の方に名前があがり、そうでない者は下の方に上がる。市場の参加者は、男も女も、自分の手が届く相手の魅力があまりにも乏しい場合は、「結婚しないほうがマシ!」と独身でいる権利を有する。
このモデルを見たときに、独身だが美人でハイキャリアな女たちが一様に言う
ある言葉を思い出した。
まさに、このモデルの「独身の権利」を行使しているのではないかと。
そう考えると、女たちにとって結婚は「したいもの」なのか、
「したくないもの」なのか、よくわからない。
カウンセリングをしている時も、「結婚したい」と言っておきながら、
本当はそんなにしたいと思わないと考えている人も多い。
(もちろん、男にもそういう人がいる)
子供を産むなら結婚をしておいたほうが良い、結婚→出産であるべきだ。
正直、こういった主張は些か?だ。
しかし、子供の問題と結婚の問題を混ぜて考えている人が多いし、
現実問題、日本ではその方が生きやすい。
「独身の権利」は、本来は行使できる権利なのに、男の育休や有休みたいに
、なんとなく行使しづらい権利になっているのではないか。
「無理に結婚しようとは思わない」
この言葉が「強がり」の一言で片付けられない風潮になれば良いなと思う。
イベントパスポート付マッチングサイト『GOALL』リニューアル
『GOALL』は、恋活イベントに何度でも参加できる
イベントパスポート付きの恋活マッチングサイトです。
(なんと!ユーザー満足度97%!)
500円の合コンイベントに参加すると、1ヶ月間
何回でもイベントに参加することができます。
たくさんの人と出会って幸せを見つけるチャンスです♪
詳細はこちらから↓