恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

「モテる」ために必要なたったひとつの原理と、効果的なモテ設計。

 

先日、恋愛市場におけるモテの効用に関する記事を書いた。

 

これによると、モテの効用は「意中の相手または交際中の相手との恋愛を

進めやすくする」こと。

 

この効用を活かし、恋愛を有利に進めるための土台(環境)を作ることが、

モテることのメリットであると述べた。

 

では、「モテる」ためにはどうすれば良いのか?

これについては、雑誌の特集やウェブの記事などと、様々なところに

情報が転がっている。

 

ファッション、ヘアスタイル、メイク、ダイエットなどの外見から

コミュニケーション術、付き合うにあたっての心構えなど、枚挙にいとまがない。

 

今回この記事では、モテるための具体的なテクニックについては述べない。

 

先に述べたように、どう恋愛を進めたいかによって、「どうモテたいか」

も変わってくるからだ。

 

また、『脱・恋愛論』(2011,平凡社新書)の著者である草柳千早は、

その著書の中で

 

「モテるための要件は、ファッションと同じく、その時々の流行、時代の

趨勢によって、変化していくものである。

男性でいえば、石田純一のような男が持てた時代もあれば、石原裕次郎

石原慎太郎の弟)がモテた時代もある。

 

そんな時代から見れば、お笑い芸人がモテるなど想像もできなかったあろう。

どういうタイプがモテるかは変転する。だが、表層面での変化の底には、

モテることとモテないことを決定的に分かつ、時代を超えた原理が

あるのではないか。」

 

草柳も指摘する、「モテの原理」とは何か?

この問いに対して、彼女は姫野カオルコの『整形美人』(1999年、新潮文庫

を題材にして考察している。

 

『整形美人』は、モテるために全身整形をした二人の女の行く末を描いた

作品である。

 

「絶世の美女」だった甲斐子は、モテるために「瞼の腫れぼったい豆粒の

ような目、低い鼻、ぷっくりした頰、脂肪吸引によって小さくした胸

、それによってくびれが少なくなったウェスト、くすんだ肌、手術跡を

隠すためにファンデーションを厚塗りして厚ぼったい感じの皮膚」を手にいれる。

 

阿倍子は、甲斐子とは逆に整形をする。「一重の小さな目を二重のぱっちり

した目に、鼻は高く、バストは大きく」した。

 

偶然出会った二人は、互いに以前の相手に似ている。そして、互いに

「あなたのような美人がなぜ整形したのか。訳がわからない」という。

 

物語では、結果としては甲斐子が圧倒的にモテるようになり、阿倍子は

逆の道を辿る。

 

計算高い甲斐子は、外見だけではなく、中身までも「どうすれば男にモテるか」

を第一に考え、改造したのだ。

 

例えば、「どんな男が好みか」という問いに対して

、「曖昧な答えで曖昧に笑う」。

(草柳氏は、「これによって確実なことがひとつある。甲斐子は

門戸開放していると男たちが思う」と指摘している。)

 

このように、どんな時も曖昧な言葉で受け答え、

「確実にポイントを増やしていく」ことができたのだという。

 

そういえば、峰なゆかの『アラサーちゃん』(2011年、扶桑社)

の登場人物「ゆるふわちゃん」も、同じ質問に曖昧に回答している。

 

ここでは、草柳氏は「甲斐子がモテるようになった理由、それは、

彼女が自分の価値基準ではなく、世間一般では何が好ましいとされている

かという基準に合わせて自らを徹底的に改造したことである」と言っている。

 

自分の好みは関係なく、世間が求める女の像に、徹底的に合わせたのだ。

そこでは、自分は「殺す」のだ。

 

甲斐子は、事前の計画によって外見と中身を徹底して改造した訳だが、

世間の一般論に惑わされることなく、「世間の男たちが何を好ましく思うのか」

を鋭く観察して見抜いていた。

 

例えば目。一般的には大きい二重が好まれるとされるが、実は違う。

「豆つぶのように小さく腫れぼったいのが男性には好まれる。

だがそのことは男性たち自身にもはっきり自覚されていない。

『豆つぶのような小さな目にたっぷりとマスカラを塗り、

それをぱたぱたっ、ぱたぱたっと動かすような目こそ男心を魅了してやまない目』

なのだが、甲斐子の鋭い観察によれば、

 

『そういう目を、男性は小さいと思わないのよ。そういう目を、

ぱっちりした目だって思うの』である。

 

胸についても然り。「あらゆる男が好むのは乳房を感じさせる女」

であって、実際の大きさは関係がない。『男が『セクシーだ』『色っぽい』

と言う女はかならず胸ぐりのあいた服、あるいは胸もとを何らかの意匠で

強調した服をきている。乳房の実寸ではない』」

 

甲斐子は、世間の男たちの好みや価値基準を、「彼ら自身でさえ意識

できていないレベルまでしっかり掴み、それに外見のみならず内面まで

合わせていくことで、男が気を惹かれる、モテる女になったのである。」

 

そこに、甲斐子自身はない。



一方で、自分の考えや価値観を追求すると、「モテなく」なる。

 

能町みね子の『くすぶれ!モテない系』(2007年、ブックマン社)では、

モテない側に焦点を当ててモテに対して考察している。

 

この作品は、作者が「モテない系女子」と命名する20代~30代の女たちに

焦点を当てている。

 

彼女たちは見た目が悪いわけではないし、彼氏や旦那がいないこともないが、

「モテないオーラ」を一身にまとっている。

 

その特徴たるや、「自分の基準を大切にしている」こと。

 

好み、趣味、価値観、判断基準…これら全てを生活の基本に据えている。

 

その結果、能町の言う「モテないオーラ」が出てしまう。

(大抵文系の趣味を持っていて、その趣味や好みがディープ)

 

能町によれば、彼女たちは、「モテの敷居が高い」。

モテ系の女たちは、どんな男に好かれても「モテ」にカウントできるが、

モテない系女子」は違う。自分の好きなタイプ以外から好かれた場合に、

「モテている」と思わず、かえって迷惑だと感じる。

そして、好きなタイプの範囲がディープなゆえに狭い。

 

モテない系女子の言う「普通の人が良い」は、彼女たちの基準をクリア

してきた選りすぐりの男。彼女たちのディープな好みは「世間一般」

ではないが、先ほどの甲斐子とは逆のケースであろう。

 

『整形美人』の阿倍子も、自分の価値基準を大事にし、世の中が何を

求めているのかを見なかった。この点、阿倍子も「モテない系女子」

のカテゴリに入るのだろう。(しかも、趣味が手芸)

 

以上を見てみるとと、モテる原理は、

 

自分の考えや価値を捨てて、世間が良いと思うものに合わせて振舞うこと

 

なのである。

 

モテは手段であり、自身の恋愛のゴールに則したモテ方でなければいけない。

 

「自分がどのようにモテれば、望む恋愛ができるようになるのか」を

考えていく必要がある。

 

誰にモテたいか、モテてどうなりたいかを明確にすると、価値基準を

合わせる対象が明確になる。

 

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