恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

理想の出会い方『自然な出会い』。でも、そもそも恋愛における「自然な出会い」って何なんだ? ー前編

「自然に出会って、2-3年付き合って、自然に結婚したい」

 

婚活をしている女たちからは、よくこんな言葉を聞く。

 

リクルートブライダル総研2017年12月に発表した調査結果でも、

最も理想的な出会い方の第一位は「自然な出会い」(63.1%)。

 

 

旅行代理店に勤めるI(34歳・女)もこう言う。

 

「地元の共通の友達つながりで出会って、付き合うのが理想。

それで、私の友達のグループや、相手のグループも一緒になって飲んだり

ワイワイしたい。

 

急にいきなり好きになったりはできないから、友達から初めて、

ゆっくり好きになっていかないと無理だと思う。

 

アプリとかは、無理やりな感じがして、あまり好きじゃないな。

なんか怖いし。」

 

彼女の姉は、マッチングサイトで知り合った相手と、約1年の交際期間を

経て結婚した。

 

36歳で結婚した姉は、37歳で妊娠、現在は子育てに勤しんでいると言う。



自分の身内がそう言う出会いで結婚をしていたとしても、

 

「自分は自然な出会いが良い」

 

と思う人は少なくない。



そもそも、「自然な出会い」とはどんな出会いのことを言うのだろうか。

 

先ほど挙げたリクルートブライダル総研では、自然な出会いを

「職縁」+「学校・サークル」とし、「自身の置かれた環境下で出会う」こと、

と限定している。

 

ただし、同じ「自身の置かれた環境」であっても、地縁・血縁はカウント

されない。

 

また、趣味や習い事などのサークルでの出会いは、意見が分かれて

いることが面白い。

 

日本合コン協会会長の田中絵音氏によると、趣味などを通じた

「自然な出会い」とは、あくまで「異性と出会うことを目的にしている

訳ではないが、結果的に出会いがあった」と言う状況に限定されると言う。

 

 

同じように、「共通の友達」との飲み会であっても、「恋人候補を探す

ことを目的とした飲み会(≒合コン)」の場合は、「自然な出会い」とは

言えないのである。

 

多くの女たちが言う自然な出会いとは、「日常生活を送る中で、属してきた

コミュニティ内で出会った人と恋に落ちること」をいう。

 

以上のことから、「自然な出会い」は、このように定義できるのではないか。

 

【日常生活の中の、「恋愛」「結婚」以外の第一目的を持って属する

(属していた)コミュニティで出会い、恋に落ちること。】



一方で、「人工的な出会い」には、このようなものが挙げられる。

・街コン

・合コン

・婚活パーティー

・結婚相談所

マッチングアプリ

・デーティングサービス

・お見合い

 

では、なぜ多くの人は「自然な出会い」と求め、そうでないものは

敬遠するのだろうか。

大きく分けると、次の3つに分けられる。

 

  1. 世間体や周りの目が気になる

男女違わず、人工的な出会いだと恥ずかしいと感じている人は少なくない。

アプリがきっかけで付き合ったY(34・男)は、友人にどこで出会ったのかを

聞かれた時に、「飲みかな」とお茶を濁していた。

 

また、マッチングサイトがきっかけで結婚したT(男・26)は、結婚式での

新郎新婦の紹介において、「A(嫁の名前・23)と運命的な出会いを果たした」

としていた。

 

結婚式の馴れ初めも言いづらいようだ。

 

披露宴の司会業をしている人に話を聞いても、

マッチングアプリで出会った人は、自分たちの出会いについて語りたがらない。

そこは端折ることがすごく多い」という。

 

特に女は、学生時代に付き合っていた相手と結婚する人も少なくないので、

それを自然なことと捉える風潮があるように思える。

 

そのため、自然な出会いをした人からバカにされそうだなどと思ってしまうのだ。



  1. 自分から何かするものではないし、人にお膳立てをしてもらうものではない。

「自然な出会い」信仰の中では、よく聞く言葉である。

 

・出会うことだけに時間やお金をかけるのが勿体無い

・必死になってる感じがして恥ずかしい

・自分から出会いを求めて行動するのはしんどい

 

などという声があるように、

「当たり前のことを自然にできないこと」に恥ずかしさや抵抗がある。

 

特に女の場合、恋愛において積極的に動く必要がないと言われ続けてきている。

そのため、

「自分は普通に生活しているだけで恋愛・結婚ができる女だと周りに

認められたい」

という承認欲求が働く。

 

だから、自分で必死に動くのも嫌だし、地元や親戚のおばちゃんが持って

くるお見合い話にも食いつきたくない。



  1. 「この人は大丈夫」というお墨付きがない

「人工的な出会い」というのは、日常生活から離れたところで起きる

出会いである。

 

そのため、相手の素性がわからない。

スペックもステータスも、本当のことであるという保証はない。

自分の目と勘だけで相手を見抜かなければならない。

 

 

「合コンや街コン、アプリなどで出会っていい感じになったのに、

実は既婚者だった」という話は女側からよく聞く話だし、

 

「綺麗な子だと思っていいねしたらマッチングして、実際に会ってみたら

ネットワークのセミナーに誘われた」なんていう男もいる。

 

頼れるのは、自分の「人を見る目」だけ。

三者からの評価やお墨付きがもらえないのだ。

恋愛や出会いの場において一度でも失敗している人は、「人を見る目」に

自信を持てない。

 

「他人のお墨付き」をもらうことによって、自分の「人を見る目」を信じる

ことができる。

 

このような理由から、「自然な出会い」以外の出会い方は抵抗を感じる人が

多いのである。

 

ところが、「自然な出会い」は年を経るごとに減っていく。

 

年齢を重ねるごとに、結婚をした友人が増えて行く。相手を紹介をして

くれる人や、一緒に遊びに行く友人知人も減って行く。

 

職場や学生時代の友人、紹介してくれる友人とその周りにいる独身のパイ

には限界があるため、その数は経年的に減少していく。

 

それで、自然な出会いを求め続けるので、「自然な出会い」と出会える

どころか、「出会い」そのものから遠ざかっていってしまうのだ。

 

特に女は、紹介母数が減りゆくとわかっていても、今さら「人工的な出会い」

に目を向けるのもちょっと…と考えてしまうのである。

 

では、「自然な出会い」を見つけるためには、どうすれば良いのだろうか。

 

 

-後半に続く。

 

 

 

 

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