恋愛ウォッチャーが男女関係の固定概念をぶち壊すブログ

累計で1500回の合コンを開催してきた恋愛ウォッチャー。 幾多の男女のマッチングを経験してきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

日本の恋愛研究の動向と展望

 

もともと欧米で展開されてきた恋愛学は研究データも欧米のものが多く、

果たしてそれが日本の文化に合っているかというと、甚だ疑問である。

 

実際に、日本の恋愛研究は欧米の知見を日本に確認する(実証実験という)

だけのものが多かった。

 

例えば、「告白」という文化は、日本、韓国、中国などの一部の国や地域の

恋愛行動にすぎないため、欧米では「告白」に関する研究は殆どない。

 

そのため、日本の恋愛研究は独自の知見を蓄積していく必要があるという。

 

では、日本の恋愛研究は、今どこまでの研究が進み、今後の課題は何なの

だろうか。

 

1985年から2013年までの恋愛研究論文を整理してまとめ、その傾向を出した

論文があるため、ここから日本の恋愛研究の動向を探ってみようと思う。

 

1985年から2003年までに出された恋愛に関する論文から、日本では以下の

ことを対象に研究・実験が行われてきたことが見えてくる。

(『日本における恋愛研究の動向』松井・比嘉 2005)

 

この論文では、対象年に書かれた「恋愛」「異性」「恋人」などの文言が

含まれている論文217件を分析し、その動向を探ったものである。

 

1985〜1989年を第一期、1990〜1994年を第二期、1995年〜1999年を第三期、

2000〜2003年を第四期として分類している。

それぞれの時期によって、同じ恋愛の中でも扱うテーマが少し違ってくる。

 

 

第一期 

対人魅力研究(男女関係なく好まれる性格とはどのようなものか)の発展型が

多く、主に身体的魅力に関するテーマが多かった。

また、欧米から輸入してきた「愛情」「好意」の違いに関する理論の実証実験

をしてきたものも多い。

 

第二期 

恋愛特有の感情や行動に関する論文が多かった。

交際中における嫉妬、親密化行動(親密になる過程でとる行動)、個人特性をテーマとしたものが多い。

 

第三期 

恋愛中のコミュニケーションをテーマとしたもの。

 

第四期 

対処行動やストーカーやデートDVなどの恋愛の負の側面に関する論文、

片思い、異性の友人など、恋愛前の人間関係を検討した論文、恋愛と関わる

性行動や性意識に焦点をあてた論文が多い。

 

特に、第三期と第四期については、4つの方向で発展しており、2000年代の

恋愛研究の主なテーマとなっている。

 

①コミュニケーションなど特定の内容に関して詳細に扱ったもの

②交際中の恋愛だけに制限せず、恋愛前後(片思い、関係の崩壊など)を扱うもの

③ストーカーなど、対処行動が必要となる恋愛の否定的な側面から、

   恋愛の捉え方の多様性を論じたもの

④恋人同士単体だけではなく、その他の友人、知人、家族などの人間関係の

   中での、恋愛関係の相対的な理解

 

 

と、ここまでが今の日本の恋愛研究の動向である。

2004年以降について紹介したいと思う。

 

 

2004年以降は、特に①と④に関するテーマに論文が集中したが、

筆者が個人的に面白いと思ったものを紹介する。

 

 

(1)恋愛関係の影響について

恋愛関係を持つことによって生じたと青年が認知している心理的・実生活的

変化を「恋愛関係の影響」と定義し、どのような変化が見られるのかを様々な

切り口で検証している。

例えば、恋愛関係の影響による関係不安や親密性回避は、このようにまとめ

られている。

 

 

■関係不安:

交際期間が長くなるにつれ、男は関係性の不安が低下するが、女は不安な

気持ちが収まらない。

(だから、男は女に対して不安を解消するためのフォローが必要となる)

 

■親密性回避(他者に心を開くことの拒否/他者ととの親密さを回避すること):

相手と一定の距離感を取ろうとする傾向。この指標が高いほど、喜びや嬉しさ

などのポジティブな表情が読み取りにくい。

恋愛トラブルや第三者の介入(友人の反対など)があった時に、「別れ行動」

「無視行動」のような破壊的行動を促進することが明らかになっていく。

自分が傷つきたくないから、敢えて自分から距離をおく傾向にある。

 

(2)ストーカーはどんな時にされやすくなるのか

例えば、ストーカーやつきまとい被害に関する研究は興味深い。奇しくも、

2000年に初めてストーカー規制法が施行されたのも記憶に新しい。

 

ここでは、どんな時にストーカー被害に遭いやすいかを研究している論文が

見られた。

 

研究対象は女子学生だが、恋愛関係解消時に、感情の変化を伝えずに全ての

接触を避けた場合にストーカー被害を受けやすいことなどが明らかにされている。

 

(3)恋人を欲しいと思わない青年について

恋人を欲しいと思わない人の心理的特徴についての研究が面白い。

2011年に発表された論文では、「恋人は不要」と考える大学生が約20%いる

ことがわかった。

恋愛不要群の人たちは、そうでない人と比べ、無気力で、独断性が強いなどの

特徴を明らかにしている。

 

また、恋人が欲しいと思わない理由を分類した時に、

「そのうち恋人が欲しくなるだろう」という楽観的予期群や、過去の恋愛を

引きずっている群は自我発達の程度が高く、恋愛に対する自信のなさを主な

理由とする自信なし群や恋愛そのものを拒否する恋愛拒否軍は自我発達の

程度が低いことがわかっている。

 

これらの論文は和光大学の高坂教授が2016年にまとめたものだが、

日本の恋愛研究の今後の課題としては、以下のようなことが挙げられるとしている。

 

・恋愛全般に対する研究はされて来たが、特定の異性に思いを寄せている

ものに焦点をあてた研究がなく、「片思い」の人たちがどうしたら恋人が

できるのかが十分に検討できていない。

 

・日本では欧米の知見を確認するにとどまっている研究が多く、日本独自の

知見が殆どない。(例えば、アジアと欧米での性の考え方、告白の概念)

 

・恋人の定義が明確にされていない(日本の恋愛研究の前提は、『異性間の恋愛』

だが、電通による調査では、LGBTに相当するものの割合は7.6%であるという。

また、セフレなどはどのような位置付けになるのか。)

 

 

この10年の研究を見ていると、異性間におけるコミュニケーションや精神的発達

に関するものは多いが、今後はより特定の個人に焦点をあてた研究が必要と

なったり、恋愛がカバーする範囲の幅広さを研究者自身が受容する必要が

あるのだと思う。

 

その意味では物事の大局をつかむのにビッグデータは役立つが、

 

今だからこそ、日本版キンゼイ博士(1980年代に4万人の性について

インタビューをした社会学者)が必要になってくるのではないかと思う。

 

 

 

 

 

 

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