あなたの恋愛は、「恋」より?「愛」より?現在進行形の恋愛がわかるチェックリスト
これまでの恋愛心理学は、「恋愛における個人の価値観や特性」
に関する研究が多い。
そのため、概論になりやすく、「今進んでいる二人の恋愛関係」という
二者関係のあり方を捉えるのには向いていなかった。
2015年、和光大学の高坂康雅は現在進行形の二人の恋愛のあり方がわかる、
恋愛様相尺度を発表した。
高坂によると、「恋」と「愛」は質の異なる、相反する状態であるという。
恋には、相対性、所有性、埋没性が、愛には、絶対性、開放性、
飛躍性という3つの特徴がそれぞれある。
これらは、
【恋】 【愛】
相対性 ー 絶対性
所有性 ー 開放性
埋没性 ー 飛躍性
と、それぞれ対比している。
少し詳しくみてみると、
【恋】
- 相対性:相手を他の人と比較したり、自身の条件に合致しているかで評価すること
- 所有制:相手を物理的・時間的・心理的に占有し、相手の精神的なエネルギーを常に自分に向けたままにさせようとすること
- 埋没性:生活や意識の中心が相手や相手との関係になり、相手や相手との関係以外の物事に対する関心や意欲が低下すること
【愛】
- 絶対性:相手の欠点や短所も含めて、相手の存在そのものを受容し、認めること
- 開放性:相手の幸せや成長のために自身の精神的なエネルギーを与えること
- 相手や相手との関係を基盤として、それら以外のものにより一層興味や関心が増し、朝鮮や努力をすること
一見相反する恋と愛だが、これらを明確に分けることができない。
恋と愛が渾然と存在している状態が、「恋愛」なのだという。
(この理論を、恋愛の二元的一元性論というらしい。)
以下の質問に回答することで、今付き合っている相手との関係性が、
恋の要素が強いのか、愛の要素が強いのかがわかる。
今、付き合っている人がいない場合は、直近まで付き合っていた相手との
交際期を思い出しながらチェックをしてみると良いかもしれない。
全部解き終わったら、次のグループごとに合計点数を出し、グループの
項目数で割ってほしい。
グループA:1,4,7,10,13の合計点数÷5
グループB:2,5,8,11,14の合計点数÷5
グループC:3,6,9,12の合計点数÷4
下図のように、それぞれで出た数値を結んでできる三角形が、現在の恋愛関係
の形となる。
それぞれの得点が高いほど、恋愛関係が愛の方向に進む。アイデンティティや
親密性が形成されるほど、愛の方向に進みやすい。
裏を返せば、交際期間や年齢が高いからといって、その恋愛関係が愛に向かうとは
想定されていない。
ちなみに高坂は、この質問を18歳~34歳の恋人のいる未婚者750名にこの
アンケートに実施した。
その際に算出した、年代、性別ごとの平均が以下となるので、自分の結果と
見比べてみてほしい。
高坂はさらに、恋人のいる大学生を対象に、1年後の恋愛関係について交際の
継続/終了を予測した。
1年後、恋愛関係が継続していたカップルの方が、終了していたカップルよりも
「相対性ー絶対性」得点が高いことがわかっている。
高坂は、恋愛関係を継続する上で「恋人を自分の理想や他の異性と比較する
のではなく、欠点などがあったとしても恋人をありのまま受け入れること」
が重要だと述べている。
今の恋愛は「恋」なのか「愛」なのか。
恋愛関係を継続していきたいのであれば、相手との恋愛の仕方について
今一度振り返ってみるのも一つだ。
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