恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

「これから彼氏とどのように付き合っていけば良いのだろう」ポリアモリーだと気づいてしまった女が悩む、好きな人との付き合い方②-当事者Kがよく受ける「誤解」とは。


「複数の人と、全員の合意のもとでオープンにお付き合いをする」

というライフスタイルを「ポリアモリー」といいます。


CAKESでブログを連載しているきのコさんは、先月出した著書

わたし、恋人が2人います。」(WAVE出版、2018年)でポリアモリー

このように定義している。

 


3年ほど前に読んだ一橋大学の教授、深海菊絵の

「ポリアモリー 複数の愛を生きる」に、彼女の主催するポリーを

理解するイベント「ポリーラウンジ」が紹介されていた。


高田馬場で開催されたそれは、ポリアモリーとは?LGBTとは?

など、ざっくばらんに性について話す、そんな会だった。


ポリアモリーの人たちは、そのライフスタイルを知らない人たちが

想像するよりも、自分のパートナーのことを大切に思っていて、

誠実に恋愛をしたいと思っているということを、その時に初めて知った。

 


当時の驚きと衝撃、感動は筆舌に尽くしがたい。


先日のブログで紹介された、彼氏との付き合い方を相談されたK(34・女)

も、ポリアモリー実践者の一人である。


自身のライフスタイルを比較的オープンにしている彼女は、

ポリアモリーを自称するにあたり、人から誤解を受けることも多々あるという。


Kがどんなことを言われ、それについてどう考えているのかを聞いてみた。

 


Kが自分にはポリアモリー的な生き方が会うのかもと気づいたのは

結婚をしてから。


結婚をする時に、「もう二度と他の人を好きにならない」と覚悟を決めて

結婚したそうである。

 


夫との生活は順調だったが、ある日好きな人ができたという。


このまま付き合ってしまえば、不倫になってしまう。


でも、夫のことは大好きだから、悲しませたくない。


でも、その相手のことは好きだ。


ネットの不倫相談板などを見て、自分と同じ悩みを持つ人を探した。

 

多くの板の回答では、
「気持ちだけにしておけ。」
「不倫に走る人は人ではなくて獣と同じ」
「セックスができる都合の良い相手として成り下がるだけだから、やめたほうが良い」

 

という内容のものがほとんど。

2人以上の人を好きになることは悪いことなのだろうか?
相手が悲しまなければ良いのでは?

ネットに転がっている記事や本を読んでいるうちに、そういう疑問が

湧き上がってきたと いう。そして彼女も、ポリアモリーに出会い、

その実践者となっていく。


あまり隠しごとが好きではない彼女は、自分自身がポリアモリー

実践者であることをオープンにしているのだが、元々が奔放な性格のKは、

人から様々なことを言われるという。

 


◆Kが好き勝手やってて、旦那さんは嫌がっているんじゃないか。

旦那さんがかわいそう。


Kと夫は、性や子供のこと、恋愛や二人の結婚のあり方について何度も

議論を重ねてきた。


他の彼氏との関係をイーブンにするために、籍を抜いて事実婚に変えようとか、

離婚を検討したこともあったという。


結局、二人は「オープンマリッジ」という形をとったのだという。
お互いに納得しているし、夫にもデートする相手もいる。一応ルールは

決めているらしい。

 


1. お互いの相手との子供は作らない
2. もし、お互いの相手が原因で離婚に至った時は慰謝料はちゃんと支払う

(それ以外の離婚理由は別)
3. お互いの誕生日は一緒に過ごす(他の相手とは過ごさない)


意外にも、こういう言い方をするのは男のほうが多い。もし私が男だったら、

反対をするのは女になるのかなと、Kは言っていた。


◆誰とでもセックスするんでしょ?


「自分がポリーだということをカミングアウトすると、他人が自分の恋愛に

ついて話をしやすくなるみたい」とKはいう。


未既婚問わず、今気になる相手がいるだとか、どんな風に出会いたいだとか、

いろんな話をしてくれるらしい。


「出会いたい」という願望がある人には、出会いの場に自ら出向けば

良いと言う。


「恋愛したい」という思いがある人には、(その状況にもよるが)

まずはその相手と一線を越えてみるのはアリだと言う。


ところがそういうことを言うと、「私(僕)はKと違って誰とでもやらないから」

みたいなことを言う人がいるらしい。


Kはいう。


「私は好きな人としかセックスはしないし、誰でも良いわけじゃない。

ただ、体の関係は私にとってはとても大事なものだから、ちゃんとそこも

確かめたい。


だから、早めにそういうことはしておきたいし、その上で、

この先その人とどういう風に付き合っていけば良いのかを考えたい



とりあえずセックスをしてみるというのは、誰とでも良いわけじゃない。
『この人と気持ちの入ったセックスをしたい』と思った相手としかしない。


考え方としてはマイノリティなんでしょうね、話はするけどあまり理解されない。

あ、でもこれはポリーとは関係ないか。」


◆すぐにやれそう


オープンなKは、男と知り合うと、割とすぐに自分がポリアモリー

あることを明かす。

1. 結婚をしていて、他に彼氏がいること(もしくはこの先できるかもしれないこと)
2. 身体の相性を大事にしているから、付き合いたいと思ったら先にセックス

をすること

合コンやイベント、オンラインを通じて知り合い、デートに誘われると、

Kは世間話の一つとして、こんなことを話すそうだ。

そうすると、セックスのハードルが低い女だと思われたり、体良く遊べる女

のように思われるそうだ。

「とりあえず一回セックスしてみよう」
「俺も同じ考えだから合いそう。だからやろう!」

といってくる男は少なくない。

中には、身体を触ってこようとする輩もいるようだ。

男は基本的に出したい生き物だから、それはそれで良いとKは言う。

「セックスは大事だけど、私はセックスしたいと思えない人とはそもそもしない。
試しにしてみよう、というのは、その相手とセックスをしたいと思ったときに

発動されるのであって、誰でに良いわけじゃないからね

それに、この話をしてそういう誘い方をしてくる男は大概『色気』がない。
セックスをするまでのプロセスを楽しめる、遊び(余裕)のある男じゃないと、

セックスしたいと思わないね」


◆遊び人なんでしょ?
◆不倫や浮気と一緒でしょ?
確かにKは、昔から様々な男との浮名が絶えない。
社交的な彼女は出会いにも恵まれているし、それなりに誘いもある。

そのせいか、遊び人だと揶揄されることもあるらしい。

「私は付き合った人はちゃんと好きだし、誠実に接しているつもりだよ。
それぞれ、大事にしたいと思ってる。
もちろん、悲しませるようなことはしたくないし、嘘はつきたくない。

それは、私たち当人同士だけではなく、私たちを取り巻く人たちみんな、ね。
だからこそ、私はポリアモリーの道を選んだの。

そもそも、人を好きになるのに『遊び』も『本気』もないから、

遊び人の意味が分からない。
今の夫も、彼も、みんな本気で好きだから。」

「浮気や不倫とも違うと思ってる。基本的に、浮気や不倫って

隠れてやるでしょ。


相手の相手?までキャッチアップしたいところではあるけど、

少なくとも私は自分のパートナーには全部言ってるし言うつもり。


正妻に堂々と恋人を紹介している男は、その相手は彼女、愛人であっても

『不倫相手』とは言わないでしょ。

当事者の間で合意が取れてれば、それは不倫ではないと思うんだけど。」


※気になって、不倫と浮気は調べてみた。

広辞苑によると、
不倫…人倫に外れること。人道に背くこと。特に、近年は男女の婚姻外の

関係について言う。


浮気…男女間の愛情がうわついて変わりやすいこと。多情なこと。他の異性に

心を移すこと。


確かに、パートナーを裏切っていないし、他の異性に「心を移して」もいない。

(3人の男への愛情量が、拮抗関係にない)


日本の社会では、制度上も、刷り込まれてきた意識の上でも、モノガミーが

生きやすいのだろう。


いろんな人の話を聞いていると、ポリアモリーは誤解以前に、認知すらされて

いないという印象だった。

 


それでも、嘘をつかずに潔く生きようという彼女の意志が感じられた。

 

 

 

 

◆One-Timeデート◆

 

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初めましての二人が「彼氏」「彼女」という設定で街を巡るデートイベント♡

 

次回は6月23日@渋谷


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