こんなに違う!世界の告白事情
「告白」をしてお付き合いが始まるニッポン。
日本の若者の間で恋愛が加速しない大きな原因の1つが告白文化だと
言われている。
「フラれるリスクをとるなら友達のままでいい」と考えている人が増えた
からだ。
「恋愛しない若者たち」を著した牛窪恵氏は、最近の告白の仕方をこのように
言っている。
「LINEで『暇だから、とりあえず付き合っとく?』と聞かれた」
「うちら付き合ってるらしいよ、そうなの?」
「『俺は別に付き合ってもいいけど…(御託)…そっちで決めて』と丸投げ」
「(デートの)お金出してくれるんだったらそれ(交際)もアリだと思うけどね」
曖昧な表現や相手に丸投げすることで、フラれるリスクを回避したい
若者が多いという。
一方で、日本では「好きではない人と」セックスをする20代の割合が
40%を越える。
ここには、恋愛スタンスの欧米化が背後に隠れている。
では、世界の恋愛事情・告白事情はどうなっているのだろうか。
[アメリカ]
SATCやゴシップガールなどで、自由恋愛のイメージが強い国、アメリカ。
この国では、「プロム」に誘うことが事実上の告白。
高校2年生の春がシーズンであるプロムの原則は、男女1:1のペア。
男子から誘うという。
プロムが近づくと、男子も女子も色めき立つ。
誘われなかったり、誘っても断られるという、モテない男女にはなかなか
厳しい恋活システムだ。
この弱肉強食イベントの裏には、「地域の大人」が介在している。
最近では、プロムの1ヶ月前に学校がサイトで告知を始め、
生徒会がFacebookでイベントーページを作成する。
生徒だけでなく「親」も男子が女子を誘う様子を見守りながら楽しむ。
若者の自由恋愛の場に見えるプロムも、実は地域住民や彼らの親が
「お似合いのカップルが生まれればいいな」という期待を寄せる
地域一体型の恋活イベントなのである。
一方でその背景として、「若者だけを野放しにするのは危険だ」という
考え方がベースとなる。
もう1つ「告白」のニュアンスに近いイベントがバレンタインデー。
アメリカでは「恋人の日」なので、男女どちらからもプレゼントを
送っても良い。
日本でもここ数年は、「逆バレンタインデー」として、男から女への
プレゼントをする風潮がある。
ここでのプレゼントの定番は、チョコやキャンディ、バラの花束など、
比較的カジュアルなもの。
なんちゃってイベントの要素が強いので、たとえフラれても傷は浅くて済む。
[フランス]
自由恋愛といえば、フランス。
だが、この国は意外なまでに「交際経験」がない。
内閣府の調査の国際比較では、20代で交際経験がない男女は以下の通り。
フランス 28%
日本 27%
スウェーデン 20%
韓国 17%
アメリカ 8%
「恋愛をしない」という日本よりもその率は高い。
フランスでは、デートをしたりセックスをする「異性の友達」はいるが、
「恋人」はいない、というケースが多い。
そもそも、フランスには告白文化がないのだ。
そのため、付き合っているのかいないのか、が非常にわかりにくい。
その境目は、相手の呼び名で変わる。
「ma cherie(私の最愛の人)」「mon ame」「mon amour」「mon chou」など、
愛情を込めた呼称がたくさんあり、その会話は駆け引き自体を楽しむのが
フランス流だ。
「je t’aime」(愛している)と言われるよりも、呼称の方が確実だ。
[スペイン][ブラジル]
情熱の国々も呼び名の違いによって相手の本気度をはかる。
スペインは「amiga」が「novia」に変わったら、ブラジルでは「ficante」が「namorada」に変わったら、それぞれの異性の友達が恋人やパートナーに昇格した、と見るようだ。
いずれも女性の場合である。
[スウェーデン][ドイツ]などその他欧米諸国
告白なしに友達か、恋人かを知る方法として最近注目をされている言い回しが、
「一緒に住もうか」
スウェーデンやフランスでは、それそれ1987年、1999年に事実婚の
後押しを始める法律が制定された(サムボ法、パックス法)。
この言葉は、
「入籍しないけど子作りしてもいい?」
という間接的なプロポーズなのである。
[中国]
日本と同じく、中国も「告白文化」がある国だ。
五経の1つでもある『礼記』には「男女7歳にして席を同じうせず」とある。
7歳になれば男女の別を明らかにし、みだりに交際してはならない
、という教えである。
この国は、中高生の恋愛を良しとしない風潮があり、「早恋」
という言葉さえある。
2009年、黒竜江省は早恋に対し、「父母や監督責任者が批判、教育、
制止、矯正を行わなければならない」という条例を交付した。
また、南京市の高校では全校の女子生徒を集め、「男子とは44cm
以上の距離を保つように」指導をしたという。
中国都市部の大学生はほとんどが寮に入る。
親元を離れた若者(都市部では2割)は、恋愛機運が高まる。
しかし、「恋愛や結婚は別」という考える若者も少なくないため、
大学時代に付き合っていた人とそのまま結婚するケースはさほど多くないという。
中国でも、恋愛は日本よりも積極的。20-30代の中国人男女を対象に
調査をした結果でこんなものがある。
異性との出会いの場の50%以上は、学校や友人の紹介。
合コンと答えた男女は0%で、合コン文化というものがないことが察せられる。
70%以上が異性との付き合いに積極的である。
告白は日本と似たような形で存在するという。
また、「告白は男から」というのも60%以上を占める。
[韓国]
韓国では、結婚すべきだと考える男女が減少傾向にある。
2014年に同統計庁が約37000人に行った調査では、「結婚すべきだ」
と考える人が57%。
特に女においては39%と、4割にも満たなかった。
就職難が続く韓国では、恋愛と結婚を結びつけて考えることが難しい。
さらに、男は徴兵制度で2年間いなくなってしまう。
恋愛を続けること自体が困難だ。
そんな中、「結婚は経済力」と割り切る女が増えているという。
スペック重視の韓国。
こちらの国でも、日本以上に「告白」が重視される。
中国も韓国も、「男は妻子を守るもの」「女は貞操を守るもの」という
感覚が今も残る。
欧米の恋愛スタイルとアジアの告白文化の狭間にいるニッポンの若者。
体では欧米流の自由恋愛、自由なセックスを求める一方で、心は
「付き合うなら告白をすべき」「セックスは一人だけ」という
アジア流の契約を欲している。
「告白抜きで、本気の恋愛やセックスはありえない」
としながら、「告白は敷居が高い」。
「いつかは結婚したい」と言いながら
「恋愛は面倒」という。
矛盾だらけでややこしい。考えるのが面倒になる。
それだけで、恋愛するのが嫌になりそうだ。
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