世界で増殖中の「草食男子」
男の草食化は、ニッポン男子特有の現象だと思っていた。
ところが、どうも違うらしい。
「草食男子」の名付け親である牛窪恵氏は、この言葉が流行ったことを
きっかけに多くの海外メディアから取材を受けるようになった。
牛窪氏は、その著書「恋愛しない若者たち」の中で、
このようなことを言っている。
私は当時、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、ドイツ、韓国……と枚挙にいとまがないほどの海外メディアに「草食系男子」の件で取材を受けたが、ほとんどの国の記者が「わが国でも(草食系が)増えていて」と枕詞をつけた。逆に、欧米の先進国で「わが国にはいないが」との前提で取材してくれた大国は、イタリアぐらいだった。
実際に全米でも、2001年のグラウンドゼロや2008年のリーマンショック以降、
草食男子や結婚しない男が増えたという。
海を挟んだ大国の女たちも「いい男が見当たらない」と嘆いているという。
少し古いデータだが、2011年11月25日に掲載された『Japan Real Time』
の調査では、29歳までに未婚の男は1970年には16%だったのが、
2010年には55%にまで増えた。
では、男の草食化現象はなぜ起こったのか?三重大学教育学部の教授で、
「若者の恋愛ばなれ」を研究する南学教授は、その理由を
「一般に男性の方が、社会的閉塞感の影響をもろに受けやすいため」
と言っている。
彼は、大学生男女271人をそれぞれ「恋愛群」「恋愛希求群」「恋愛不要群」
に3分類し、男女の違いや閉塞感・将来への展望などの関連性を見た。
恋愛状況そのものには大きな男女差はなかった。
大きく差が出たのは以下の2つ。
1. 将来への展望
女子大生の方がポジティブに捉えており、「努力して人生を好転させよう」という人生観が強かった。
2.恋愛への印象
恋愛への印象がネガティブで「恋愛は不要」とする男子学生においてのみ、
「他者と関わらず自分1人の内面生活を充実させたい」とする考え方が
突出して多かった。
2. については、先日紹介したソロ男に通ずるものもある。
南氏は、結果から改めて見た「社会的閉塞感の影響を受けやすい男」と
「将来の展望がポジティブな女」との差異について、「女の逃げ道」と
言うことばを使ってこのように述べていた。
男女平等といえども、社会において「男はこうあるべき」と言うステレオタイプの男性像を強いられる。女は、最悪結婚、フリーランスなどと逃げ道があるが、男は「大企業」「正社員」と言うプレッシャーを受けている。その差が少なからずも恋愛に表れている、と。
将来に希望を持てないから「今の生活で満足する。これ以上は望まない」
という基本的な考え方が、男たちの草食化を進めているのだろうか。
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