女は男の3倍しゃべる?
男女の性差を語る上でよく取り沙汰されるのは、
「女は男よりもおしゃべりだ。」
2006年、イギリスの研究者ブリゼンディーンはその著書「The Female Brain」で、
自らの研究結果を発表した。
ブリゼンディーンが自身のクリニックで研究を行った結果、女は1日に
20000語話すのに対し、男は7000語しか話さないとし、それを本著で発表した。
なるほど、確かに男よりも女の方がおしゃべりそうだ。
ところが、その1年後、ブリゼンディーンの研究が間違っていることが判明した。
アリゾナ大学心理学部のマシュー・メールらがより広範な調査を行ったところ、
1日に話す言葉の数は男女ともに約16000語。
そこに性差はなかった。
ちなみに、最も口数の多い上位3人はいずれも男であり、一位の男は1日
平均で47000語という記録を出した。
女が男よりもおしゃべりだという通説は、正しくはなかった。
ただ、ここで重要なのは多くの人が「女はおしゃべりで男は沈黙する生き物だ」
という思い込みがあるということである。
現実と我々の認識との間に、なぜ大きな隔たりがあるのか。
男女間の心理学の文献によく取り上げられる現象で、要請-回避と呼ばれる
ものがある。
要請- 回避とは、パートナーの一方は自分たちの関係の問題点を話し合うように求める(要請)のに対し、もう一方はそういった話し合いを避ける(回避)という状況をいう。
1990年にUCLAの研究者がこの現象を詳しく調べた際、ほとんどの要請-回避の
状況で要請するのは女であり、男は消極的に応じるか回避することが
明らかになった。
ただし、この状況は感情処理の性差によって起こるものではないことも
わかっている。
UCLAの研究を受け、多くの研究者が要請-回避の状況における男女の役割の
違いを研究したが、ここには性差がないことがわかった。
要請-回避の状況では、一般に性別は関係なく、話を切り出した方が積極的
(おしゃべり)になり、切り出された方が消極的になる。
これは、同性愛者でも同じことが言えるという。(2010年、パップら)
また、2006年に発表された論文では要請-回避の状況は文化的な要因が
大いにあるという。
『
』の著者であるエヤル・ヴィンターは、以上の研究を踏まえ、女が要請を求めるパターンが多いのは、男女関係において、
女は変化を求め、男は現状維持を求める傾向にあるからと考察している。
と、以上をまとめると
1. 女が男よりおしゃべりというのは誤り。
2. 男女関係において、男よりも女の方が自分たちの問題点を話したがる。(女は変化を求めるため)
3. 男女の問題について要請-回避の状態が起こると、要請した側がおしゃべりになり、話を切り出された方は消極的(無口)になる。
こういった事情から、女はおしゃべりだというイメージがつくようだ。
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