恋愛下手はなぜいつも同じパターンで失敗をするのか
恋愛下手の人たちは、同じ行動パターンを繰り返す。
しかし彼らは出会いがなかったり恋が実らなかったりすることについて、
「運が悪いから仕方がない」「あの人と合わなかったのは運命だ」と、
何かと運命のせいにすることが多い。
精神科医の岡田尊司氏によると、この「運命」という考え方は誤謬
（誤った考え方）だという。
実際には自分自身に原因があることでも、「運命説」によって天によって
私たちの人生が動かされているという「自分ではなく周りに原因がある」
ように見えてしまっている。
実際に、彼の研究においては、恋愛のケースでは、以下のような人たちが
現れている。
・同じような人に出会い、同じような騙され方をして、同じような
結末を迎える人
・大恋愛をして結ばれるのに、相手を裏切って別れることを何度も繰り返す
・愛すれば愛するほど、相手を縛ってしまい、いつのまにか暴力を
ふるってしまう
これらは、その人たちの心に備わっている偏りが、同じような出会いと
展開を招き寄せ、同じような結末を迎えるということを引き起こしている
と考えられる、と岡田氏は言う。
この心の偏りは、主に2つの手法から導き出せると言う。
1. パーソナリティタイプの傾向として、どの要素が強いか
パーソナリティタイプは、大きく分けると3つの類型、そこから10種類に分類される。これらの傾向は、人間であれば誰もが持つ傾向だ。
（その症状が著しく、一定の基準を満たさないと精神疾患として認められない）
a. 奇異な発言や行動が多く、風変わりなタイプ
b. ナルシスティックで演技的なタイプ
c. 強いストレスを抱えやすく、抑うつ的な行動や思考を持つタイプ
自分がどれに近しいのかを認識することにより、起こしてしまいがちな
人間関係のトラブルを予測し、回避することができる。
2. 人間関係構築の基本スタイル
人間が対人関係を形成するにあたり、生後１年半までの母親との関わり方が
重要となってくると言う考え方。
4つのタイプに分類され、基本的な人付き合いのスタイルとなる。
a. 安定型
他者と近い関係になることが比較的得意で、誰かを頼りにすること、
誰かに頼りにされることに心地よさを感じる。
b. 拒絶型
自立することや自己充足することを重視し、だれかに依存したり、
依存させることは好まない。
感情を抑え、他者と自分の間に一定の距離を保とうとする。
c. とらわれ型
他者に対して非常に高い親密性や承認、応答性を求め、他者がの心が
自分から離れることに不安を感じる。
d. 恐れ型
他者との近い関係を求めているが、近くなりすぎると傷つけられるのでは
ないかという不安がある。
相手を完全に信頼したり、依存することを難しく感じる。
上記の2つのポイントを診断しようとすると結構な時間がかかるのだが、
これらの傾向を知っておくと、自分がどのような恋愛パターンをとるのかが
見えやすくなる。
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