恋愛脳と結婚脳
恋愛脳と結婚脳とは違う。
先日、同じ人間でもこうも違うのかと思う出来事があった。
本業で行なっているデートセッティング事業の一部で、「自分に合う異性の
特長を診断する」という診断がある。この診断には、パートナーを探したい、
彼氏彼女が欲しいと思う人たちがくる一方で、結婚が決まった人や今の
恋人は長く付き合っていていいのかがわからなくなっている人も来る。
この診断は、事前の適正テストで『いま現在の』恋愛傾向を定量化してみる
ことができるのに加え、インタビューにより受講者の過去を洗い出し、
そこから見える価値観から、その人に合う異性や起こりやすい恋愛トラブル
などを診断する。
この適性テストの元になっているひとつが、恋愛に求めるものが分かる
スタイル理論というものだ。
恋愛に求めるスタイルを以下の6つに分け、タイプによる相性分けをする。
以下、6つのタイプを簡単に説明したものである。
ある日、今年の春から付き合い始め、夏には一緒に暮らし始めたカップルの
彼女(A)が来た。婚活を初めて1年。この人なら、という相方と出会えたそうだ。
話を聞いていると、Aは近くにいる相手と少しずつ信頼関係を築き、
恋愛に発展し（ストルゲ）、交際が深まると相手のことをロマンチックに
愛する（エロス）傾向にあった。
ところが、テストの結果は全く違ったものとなっていた。
恋愛経験の割に全体的な点数が低く、かつプラグマが強かったのだ。
これを見て、Aにこう告げた。
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筆者:「あなたは、現実主義者であまり感情で恋愛をしないように見えますね。
でも、本来のAさんは近くにいる方と自然に恋愛関係になり、しっかりした
信頼関係を築く方のように思います。
最近何か心境の変化などがあったのですか？」
A「実は、私もこの結果を見てびっくりしました。元々は仰るような
恋愛傾向なのだと思うのですが、1年前に婚活を始めてからいろんな
セミナーに行ってたんです。
その時に、なるべく自分を俯瞰して見るようにと言われて。
この影響が強いんだと思います。」
筆者「なるほど。恐らくいまの心境とこのテストを受けた時の心境も
だいぶ違いますよね？」
A「はい。多分いま受けたらまた違う結果になると思います」
やはり、恋と結婚では意識するものが違うようだ。
彼女が婚活を始める前にこのテストを受けたらどんな結果になっただろう。
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