趣味も相性も合うカップル
趣味(hobby)が合えば必然的に相性が良いというものではない。
相手の趣味について知ることは、会話のきっかけや次のアクションの
糸口など、コミュニケーションのツールにすぎず、それ自体は性格の
相性を表すものではない。
しかしながら、趣味も合えば中身も合うというカップルは存在する。
今回は、このようなカップルにはどのような特徴があるのかを考えて
みたいと思う。
筆者は、趣味も相性も合うカップルは、次のような人たちなのではないかと
推測している。
1. 趣味に対する温度差が無い
「前提」を持っていることで、コミュニケーションはより深く、円滑に進む。
そのため、同じ趣味を持っていたとしても、ハマリ度が異なればその対象
への熱意や知識の深さも当然違ってくる。
このギャップが大きいと「なんか話が合わない」となってしまう。
しかし、男女の持っている「前提」に相違がなく、高い温度感で同じ趣味に
向き合っている時、「僕(私)の話をこんなにわかる人は初めてだ！」となり、
お互いが特別な存在となっていく。
また、双方ともに、趣味への温度感が低い場合は、趣味以外に共通する
何かを持っているのだが、これについては後述する。
2. とてもマニアックな趣味を持っている
1. の熱中レベルと近いのだが、マニアックな趣味は、対象となる人口が少ない。
そのため、「数少ない仲間を見つけた！」という気持ちになる。
そのため、他のメジャーな趣味が同じというカップルよりも距離が
縮まりやすくなる。
こういうカップルは、趣味の場がデートの場となってもお互いに、
それぞれ楽しめるため相性が良いと言えるのではないか。
3. 共通の趣味が二人で楽しめるものである
旅行やゴルフ、ドライブなどの趣味は、趣味そのもの以外の話をする
ことも多い。
それぞれの趣味を楽しみながら、他の話題でも相手と楽しく過ごすことが
できるというのは、趣味以外の部分でも合うところがあるからだ。
趣味を通じて一緒に過ごす時間が増え、会話の量も増えるのだから、
お互いに対する理解もより深まるのだろう。
4. 趣味(hobby)に限らず嗜好(taste)が近いカップル
日本では、趣味というと2つの意味を持っている。
それが、hobbyとtasteである。
tasteは好みを表す言葉なので、今まで出てきた「趣味」とは少し意味が違う。
趣味は異なっていても、好みが近ければ、相容れるところは大きいだろう。
例えば、「旅行」が共通の趣味でも、片やリゾート好きで大自然の秘境を
巡るような旅が苦手、もう片方はその逆だったりすると、そもそもの
好みが合わない。
この「好み」の感覚が近いということが重要だと思う。
また、第一線で活躍する20代後半から30代の世代については、「仕事」に
対する考え方や自分の人生において重要視していることなども、相反する
ものだったりすると、相性が良いとは言えない。
1.と2. は男女ともにこういった相手を探すのが難しい。
そもそものパイが少ないからだ。
こういった性質がある男女は出会いの場として趣味のサークルに足を
運んでもいいだろう。
対象人口の少ない人たちが集まるのだから、趣味への熱意が強い人や、
深い造詣を持っている人は、その方が自分の嗜好に合う人に巡り会いやすい。
逆に、「私はこれにハマっている」と言い切れるほど熱中していない
という人は、敢えて「趣味」というカテゴリの中で探す必要はない。
しかし、３.4.の特徴は、趣味が合っているだけではない。
コミュニケーションや好み、考え方が合うという土台の上に、趣味が
乗っているイメージだ。
こういったカップルは、趣味も合うが好み（性格）も合う、ということに
なるのだろう。
「趣味」は、あくまでとっかかり。
これを基準に相性を判定すると、「合うはずなのに何かが違う」という
モヤモヤが発生する。
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