東京マジックにかかる女
ゲレンデマジックやスーツマジックは、男を二割増に見せ水着や
浴衣は女を二割増に見せる。
これらは昔からよく言われているのでイメージがしやすい人も多いと思う。
最近になって、出会いの場において「東京マジック」にかかる女が
多いことを実感している。
さきの○○マジックは、環境や服装により相手の評価が上がる
マジックだが、東京マジックは自分で自分の評価を上げてしまう
マジックである。（このマジックは、特に女がかかりやすい）
もともと、人間は自分自身への評価は甘い生き物だ。
OKキューピッドのクリスチャンラダーがその著書でも述べていることとしては、
「自分の容姿を整っていないと断言する人間は殆どいない。
多くの人が、中の上だと思っている」だから、東京マジックが起こるのも
自然なことではあるのかもしれない。
しかし、このマジックにかかった女は、大抵出会いの場や婚活などで失敗する。
代表的な例として、20代後半で東京にきて東京の遊びを覚えた女が
わかりやすいだろう。
地方で生まれ育ち、大学も地元で就職も地元。
気負いをしない相手と付き合い、自分らしく生きてきた女が、
転職や異動をきっかけに東京に染まる。
（もちろん、東京出身でも東京マジックにかかっている女も多い）
大学から東京に出てきて、すでに東京暮らしに慣れた友達に連れ出され、
派手な遊びや、彼らの知人のステータスの高い男たちと出会うようになる。
すると、東京に出る前は「一緒にいて楽で、真面目に働いてくれる
誠実な男がいればそれで良い」と思っていた感覚が、
「私にはもっとスペックが高い男がふさわしい」と変わる。
地方と比べると仕事の量も種類も豊富な東京だから、出会う男の質が
変わるのは当たり前。
ところが、出会う男の質が変われば、その女の質も変わる、という訳ではない。
自分が変わらないのに、選り好みをして要求だけが高くなっていく。
女が質の高い男に選ばれるためには、容姿やもちろんのこと、
知性、品性、自立性、社交性など、多くのことが求められる。
これらをバランスよく持っている女が、質の高い男に選ばれるのだ。
仕事柄多くの女を見ているが、このように自分の質をあげる努力をしない女は、
東京マジックにより、容姿がどんなによくても、内面が伴わないと歳を重ねる
ごとに選ばれなくなる。
都会に出てきて、都会の男との出会いに浮かれるのも良いだろう。
ただ、その男の質と自分の質の差を客観的に見極め、そのギャップを
上昇的に埋めるように努力をしないと、いつまで経っても
「いい男がいない」と嘆く女になってしまう。
だが、それはいい男がいないのではなく、いい男はいるが、
他のいい女のところに行ってしまっているだけなのだ。
東京マジックにかかると、「いい男がいない病」になる。
これにかかると、彼氏やパートナーを見つけるのは非常に困難になる。
「最近いい男と会えないな」と思い始めたら要注意。
それは、東京マジックにかかっているのかもしれない。
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