恋愛コミュ力だけ低い人
「初対面の人が集まる場で、腕をまくっているから無理です」
「言葉遣いがちょっと変だったから、あの人はダメでした」
「急に馴れ馴れしくしてくる人は、私からシャットアウトしちゃうんですよ」
このような理由から異性を切り捨てる人の心理はどのようなものなのだろうか。
先日、この問題について臨床心理士の先生に聞いてみた。
先生「こういう人って、彼氏彼女が欲しいと言いながら、異性に嫌悪感を
持っている人が多いんですよ、潜在的に。」
私「昔何かいやなことがあったとか?」
先生「そう。たいていの場合は、両親が原因の場合が多い。
極端に厳しく育てられたりすると、それが原因で普通のコミュニケーションが
取れなくなるんです。同性だったら気にならないことも、異性になった
瞬間ダメになっちゃうんですよね。」
私「同性とはコミュニケーションが普通に取れるのでしょうか。」
先生「はい。私のところに相談に来る方も、バリバリの保険の営業マン
だったりします。恋愛以外のコミュニケーションだったら普通に取れるのに、
恋愛になった途端、コミュニケーション力が下がります。」
私「どんな風に下がるのでしょう?」
先生「相手を怒らせるコミュニケーションをとってしまうんです。
例えばですが、
女:『私そろそろ転職考えてるんだけど、どこかいい会社知らない?』
男:『そうだな。A社とかどうかな。この会社は…(説明を始める)』
女:『うーん、この会社は給料安すぎない?もっと他ないかな』
男:『じゃあ、B社は?残業少ないし、給料もそれなりに…(説明)』
女:『でも私の家から通いづらい。』
男:『じゃあC社は?…』
女:『うーん、ちょっと違うかな』
みたいなことを相手が怒るまでやるんでるよ。」
私「それは、途中でまずいなって思わないのですかね」
先生「気づかずに怒るまでやっちゃうんですよ。
彼らは潜在的に『私(僕)はこの異性のアドバイスに従わなかった。勝った。』
と思うんです。異性とのやり取りを勝ち負けにしちゃうんですよね」
私「勝ち負け…」
先生「そうすることによって、異性に『復讐』しているんですね。」
私「でも、それだと一生パートナーはできないですよね。どうするんですか?
そういう人たちは。」
先生「はい。だから私たち臨床心理士は、なぜ『潜在的に』異性を
敵対視するのかを深堀りして聞いていきます。
その理由を知ってもらった上で、異性にしてしまうNGコミュニケーション
をしないようにトレーニングしていきます。」
強弱はあるが、確かに周りに何かと理由をつけて相手を拒絶する人はいる。
そういう人は、知らず知らずのうちにメンタルブロックをかけて
しまっているのかもしれない。