合コンの勝敗は、顔合わせの前から決まっている！？相手と仲良くなるための2つのポイント -後編
出会いには、すでにある環境下で出会うものと、自ら機会をものにして
行くものとの2つに分けられる。
後者の中でも、比較的「自然な出会い」に近いものが合コンだ。
しかし、合コンを実りあるものにすることは難しい。
「合コンの勝敗は、顔をあわせる前には決まってしまう」と書いた。
顔を合わせる前に、コントロール可能な条件は①場所と②人選である。
前編では、
・合コンを開催するのに適した場所と注意点
・他人が魅力的に見える条件（人選について考える上での前提となること）
について述べた。
今回は、コントロール可能な2つ目のポイント「人選」について考えてみたい。
【2】人選
人選については、①自分が幹事をする場合と、
②誘われる場合の2パターンがある。
①自分が幹事をする場合
合コンでは、幹事が自分自身も出会いを求めている場合、
男も女も「自分よりも魅力度の低い人」をメンバーに加えることが
多いという。
他のメンバーと比べると、相対的に自分の評価が高くなるため、
異性の目につきやすいという考え方だ。
脳科学の視点から考えると、この考え方は誤っている。
なぜなら、脳が「目の前の初対面の相手が魅力的かどうか」を判断する
プロセスを完全に無視しているからだ。
米カリフォルニア大学の研究によると、脳が初対面の相手を判断する際には、
まずはその相手が属している集団全体の評価をするという。
その集団がある一定の基準に達した場合のみ、そのあとに集団の中で最も
好きな人を選ぼうとする。
つまり、初対面の合コンの場では、自分に対する評価が2段階でされている
ということだ。
最初に、自分たちのグループ全体。
ここで微妙な人選をしてしまうと、個人がどんなに良くてもそのあとが
難しくなる。
男の場合は、女幹事以外が微妙な相手だった場合、女幹事が可愛ければ
まだやる気が出る。
ただ、社会性を重視する女たちは、グループに対する評価には厳しい。
筆者の経験上、幹事はイケメンだが他の人が微妙だというケースでは、
合コン後の「反省会」で、「男幹事はイケメンだけど面白くない」など、
女たちからの評価が下がる傾向にあるような気がしている。
だからこそ人選は重要。評価の高いグループを作っていくことが重要だ。
ただし、自分自身が出会いを求めている場合、人選では良い評価をもらえた
グループになったとしても、自分よりも明らかに魅力的な人をメンバーに
入れてしまうと、その人に異性の好意を持っていかれてしまう可能性がある。
予選は勝ち抜いても決勝戦で負ける、というようなものだ。
その意味では、自分と同じランクの相手と組むというのが最も勝率が
高まると言える。
さらに重要なのは、長所と短所が自分と被らない人を選ぶということだ。
元アナウンサーの医学博士である吉田たかよし氏は、このような例えを
あげている。
例えば、アンガールズのお二人は、どちらもヒョロッと背が高く
”キモかわいい”という点で似ています。
この場合は、女性の脳が長所だけでなく短所も簡単に認識できて
しまいます。
短所を売りにするお笑いコンビとしてはいいのですが、
恋愛には不利です。
一方、同じお笑いコンビでも、ピースの場合は、いまどきの
若者風のあやべさんと、いかにも芥川賞作家という風貌の又吉さん
が対照的なので、女性の脳は長所の認識で手一杯になり、
短所に目が届きにくくなります。
こうしてピース全体の恋愛対象としての価値が上がり
予選はクリアー。
その後の本戦は、いまどきの男性が好きな女性は綾部さんを求め、
文学者が好きなら又吉さんを求めるというわけです。
つまり、ピースのようなユニット組めば、ともに恋愛の勝利者に
なれるというわけです。
（引用「医者が教える恋愛の最強サイエンス」双葉社,2018年,P.80）
ここで注意したいのは、「自分と同じぐらいの魅力の人を集めると、
微妙な感じのグループになる」というとき。
（女と比較すると、自分の見せ方やコミュニケーション力に劣る
男サイドのグループで、時たま見かける）
この場合は、多少自分よりも上の相手でメンバー組成をした方が良い。
本戦でいきなり勝利、というわけにはいかないが、メンバーをベンチマーク
することで、自分の魅力をあげていく努力をしなければならない。
②誘われる場合
このケースは、能動的には「人選」することができない。
ただし、その合コンは限られた時間とお金を使うに値するものかを、
見極めることができる。
自分がいけそうだと思ったら、行くので良いのだ。
その見極め方は以下の2つ。
- 自分たちのグループが予選を勝ち抜けるグループかどうか
前述したポイントを確認し、客観的に判断をする必要がある。
一緒に参加するメンバーを聞くのがベストだが、わからない場合は、
とりあえず幹事の魅力度と自分の魅力度を比べてみると良いだろう。
（幹事の魅力の方が圧倒的に優勢な場合は、本戦で勝てないので断っても良い）
- 相手グループの女幹事と男幹事は、どこまで仲が良いか。
合コンは、その場のファシリテートの良し悪しで次に繋がるかどうかが決まる。
女幹事と男幹事の関係を聞き、仲が良さそうな場合は、相手のグループも
盛り上がりも期待できよう。
それは、次の質問の答えから探ることができる。
（合コンを申し込んだ側に対して）
相手の幹事になぜ飲み会を依頼したのか？
（合コンを受けた側に対して）
相手の幹事の飲み会オファーをなぜ受けたのか？
この質問によって、自分たちの幹事の、相手幹事への評価がわかるため、
一つの判断材料とすることができる。
上記は、「相手とのコミュニケーションがしっかり取れる」場合は有効だ。
そうでない場合は、まずは異性とのやり取りに慣れて行く必要がある。
誘われた合コンには、とりあえず顔を出して場に慣れるということから
始めた方が良い。
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