理想の出会い方『自然な出会い』。でも、そもそも恋愛における「自然な出会い」って何なんだ? ー後編
「自然に出会って、2-3年付き合って、自然に結婚したい」
婚活をしている女たちからは、よくこんな言葉を聞く。
リクルートブライダル総研2017年12月に発表した調査結果でも、最も
理想的な出会い方の第一位は「自然な出会い」(63.1%)。
ところが、経年で減少する「自然な出会い」を探すのはなかなか難しい。
本記事では、「自然な出会い」を
【日常生活の中の、「恋愛」「結婚」以外の第一目的を持って属する
(属していた)コミュニティで出会い、恋に落ちること。】
と定義し、「自然に出会う」ためには何をするべきかを探っていきたい。
一般的に、「自然な出会い」を見つける方法としては、大きく分けて
2つあると考えている。
【1】過去から現在までの、自分のコミュニティ/環境から探す。
この方法は、自分が現在または過去に属したコミュニティの中から、
自分に合う相手を探していくというものだ。
わかりやすいもので言えば、「職場」・「学生時代の友人」など。
「友達の友達」という観点でいくと、「友人からの紹介」も、今までの
コミュニティが生み出す産物といえよう。
これらの方法の特徴は、すでに属している環境の「出会い」資産価値は、
減価償却されるということだ。
確立した環境の中で、「新しい人」と出会うことは難しい。
減価償却される資産の中で、「自然に出会える恋愛相手」を探すためには、
・(相手の)価値の再発掘
・死にリストから新リストを作る努力
が必要だ。
人間関係は密につながっている必要はないが、「切れない」こともとても
重要なのである。
- 職場
お互いの仕事に対するスタンスや能力を知っているため、素性の知れた
「安心できる」相手であることは確か。
(特に、結婚という面においては、収入も程度は想定できる)
職場での恋愛は、理想的な出会い方を実現できる反面、万が一別れた場合の
リスクも大きい。
(渋谷にある某有名ベンチャーでは、結婚しない社内恋愛をした社員は
左遷されるというぐらい、厳しい)
このリスクを回避しつつ、職縁から出会いを勝ち取るには、
「過去の職場にいた人」もしくは、「以前同じ会社にいた人」に
コンタクトをとる方法が有効だ。
- 友人からの紹介
自分のことをよく知っている相手に、「合いそうだ」というお墨付きを
もらって会うことは、それだけで安心感がある。
ところが、自分が歳を重ねればそれだけ、友人が紹介できる相手の
パイも限られてくる。
周りがどんどん結婚し、独身者が少なくなってしまうからだ。
友人という出会い資産の目減りを抑えるには、世代が少し違う、年下の
友人を作っておくことが有効である。
それも、フットワークが軽く、交友関係が広そうな相手を押さえておく。
これは、この後に説明する【2】の方策に近いため、後述する。
- 学生時代の友人と連絡を取る
20代半ばぐらいまでであれば、これも有効ではある。
SNSの共通の知人から辿れば、案外に簡単だ。
1本釣り釣法で連絡を取るのも良し、
それが不自然であれば、何人かで集まるも良し。
ただし、この出会い方にもリスクがある。
相手が既婚者であることを隠していた場合、ドロドロの不倫関係が
待っていることも。
信頼している相手に裏切られることで、人間不信にもなりかねないため、
出会った後のリサーチは慎重にするべきである。
ある意味、最初から疑ってかかる合コンやマッチングアプリよりも質が悪い。
【2】新しいコミュニティや環境に属する。
社会人ともなると、自ら動かない限りは新しい環境を作っていく
ことは難しい。
転職や引越しなども一つの選択肢だろう。
ただし、このように環境を大きく変えるやり方は、それにかかる労力も
半端ない。
そういう時に、時間さえあれば新しい環境を作る方法がある。
空いた時間を使って、
- 習い事
- ボランティア活動
- バーや居酒屋
- セミナー
- 社会人サークル(趣味など)
のようなコミュニティに入れば良い。
ポイントは、
「それ自体を楽しめること」。
恋愛を第一目的としてしまうと、相手が見つからないからと長続きしない。
そうなると、「自然に知り合って、友達関係を続けているうちに付き合って…」
というストーリーが作りづらくなってしまう。
新しい環境を自分のコミュニティとして根付かせるためには、ある程度の
時間が必要だ。
ちなみに社会人サークルは、「いつも」「人のいる場所に」「直接」
行かなくても良い場合もある。
それは、オンラインサークルという環境だ。
例えば、ゲームが好きな人たちは、ソーシャルゲームで日々やり取りをする。
日頃のチャットで仲良くなり、オフ会などで直接出会う。
趣味によっては、このような出会い方も有効になる。
以上が、筆者が提言する「自然な出会い」を作っていく方法である。
余談だが、この記事を書いているうちに、一つの疑問がわき上がった。
➖「『自然な出会い』を作る」ということ自体、純粋に出会って
いないのではないか。
作為的に「自然に出会う」という不自然さを感じるのは、筆者だけ
ではない気がする。
このテーマについては、別の機会で言及していきたい。
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