当たり前のようでわかっていない、自分のアピールポイントとは?「どのタイミングで」「どんなアピールを」すればよいのか(1)
これまで、婚活中の30代女Kがおかした、出会いの場での自己アピールの
失敗について見てきた。
「女としての」アピールポイントを間違えた、残念なハイキャリ女(1)
「女としての」アピールポイントを間違えた、残念なハイキャリ女(2)
この事例から学べる教訓は2つ。
⑴婚活・恋愛における出会いの場で戦える強みでないといけない。
→今自分が立っている場所は、恋愛市場である。転職市場など、ビジネスの
場での強みとは、わけが違うのだ。
⑵その強みをアピールするタイミングが重要である。
→アピールする内容自体は悪くはないのだが、それは「今」アピールするべき
ものなのか。
たとえば、自分に興味を持っている時にしか効かない「強み」がある。
武器は、使うタイミングによってより強力になるのだ。
最高のタイミングで自分の強みをアピールするには、その強みの特性を知って
おくことが肝要である。
今回は、マーンスタインが提唱するSVR理論になぞらえながら、
「今ある自分の強みは、どのタイミングで使うべきか。」
を見つけるためのフレームワークを紹介したい。
【そもそも、SVR理論とは?】
アメリカの心理学者マーンスタインが、1977年に提唱した理論。
恋愛の進行を3つの段階に分けて、それぞれの段階に影響する要素を理論化
している。
それぞれの3つの段階を、SVRとし、その名をとってSVR理論と呼ばれている。
①Phase1:出会いの段階(S)
パートナー候補となる人と出会った時に、関係が進展するかどうかは、
相手から受ける刺激(Stumulusが重要となる。
外見の魅力や声、行動や周りからの評価など、相手が持っているスペックに
影響を受けることが多い。
②Phase2:関係の進展(V)
相手との交際が本格的になると、二人で行動することが増えるため、
互いのものの考え方や、物事に対する態度などの価値観(Value)が似て
いることが必要となる。
趣味や興味関心なども含め、そう言った価値観が近ければ喧嘩や言い争いが
少なくて済み、二人で楽しい行動を共にすることができる。
考え方や興味が一致することで、「合意妥当性」が保証されることとなる。
二人の価値観が一致していると、お互いの判断や行動の正しさが保証
されるため、自分自身が認められたようになる。
「この人なら分かってくれる」を形成するのが、Valueの期間なのである。
※合意妥当性とは
社会的な判断や行動の正しさのこと。パートナー同士で合意妥当性が
保証されると、自分の考えを自分以外のパートナーが認めてくれるため、
安心感や「自分のことを分かってくれる感」を醸成することができる。
③Phase3:関係の深化(R)
一緒に住んだり、結婚をする際に重視すべきフェーズ。一緒に生活をしたり、
家庭を築いていくにあたり、パートナーとはお互いの役割(Rules)を分担して
行動することが必要となる。
例えば、どちらかが甘えたら、もう一人は甘えさせてあげる。
どちらかがリードするならば、もう一人は相手を立てる、というように、
お互いがお互いの役割を補完するような関係であることが重要だ。
付き合ってきた恋人が「結婚相手としてどうか」「父親(母親)としてどうか」
という、役割の適合も大切な要素だ。
このように、関係が進むにつれて相手との関係構築に影響を与える要素は異なる。
一般的に、SからRに関係が進むにつれて、相手の外見やスペックなどが重視
されなくなる、というのが特徴的だ。
SVR理論と、恋愛心理学の立役者、筑波大学の松井豊氏が考える対人魅力の
要因と恋愛の進行に関するモデル(「恋ごころの科学」1993年、サイエンス社)
を組み合わせると、その時にアピールできるポイントとは、以下のような形となる。
これを見ると、どのタイミングでどのようなアプローチが有効なのか、
全体像がわかるようになる。
自分の強みが、下記の「有効なアピールポイント」のどの項目に属するのか
によって、繰り出すタイミングがわかる、というものだ。
次回は、このスキームを使って、具体的にどのように自分の強みをアプローチ
していけば良いのかという点について考えていきたい。
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