恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

運命の赤い糸は一本しかないというのは思い込みでしかない!?「運命の人は現れるのではない。選択した人がただ一人の運命の人になっていく」

 

巷にはびこる、運命の赤い糸伝説は、中国の奇談から始まっている。


「手の小指の赤い糸」というのは、日本に来てから伝えられた話で、

元々は「将来一緒になる男女の足首についている赤い縄」だった。

 

この赤い縄を司る、結婚や縁結びの神を「月下老人」という。

 

赤い糸のモデルとなった伝説は、北宋時代に編纂された、奇談を集めた

編著「太平広記」に記載された「定婚店」から来ている。

 

 

定婚店とは、こんな話だ。

 

 

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昔、唐の時代に、幼い頃に両親を亡くした韋固(いこ)という男がいた。

韋固は若い時から、早く結婚して家庭を持ちたいと思っていたが、

なかなか縁に恵まれなかった。

 

ある日、旅に出た韋固は、とある宿の月夜の下で、この世のものとは

知れぬ文字で書かれた書物を読む老人に出会った。

 

不思議に思って話しかけてみると、その老人は「自分は結婚の神様だ」

という。

 

老人は、将来結ばれる男女を決めたら、その二人の足首に赤い縄を

つけるといった。

 

そして、韋固の相手は今3歳なので、その女の子が17歳になるまで待て、

と言い、その相手のいるところに韋固を連れて行く。

 

ところが、その幼女は醜かった。怒った韋固は召使にその幼女を

殺すように申付けたが、召使は殺し損ねて、幼女の眉間に刀を一突きして逃げた。

 

そこから14年、縁談がまとまらないまま時が過ぎたある日、美しい娘

を紹介されついに結婚した。

 

この娘は、いつも額に花飾りをつけていたので、そのことを韋固が

尋ねたところ、幼い頃、野菜を売る乳母に市場で背負われていると

乱暴者に襲い掛かられて傷つけられたという。

 

これを聞いた韋固は14年前のことを全て打ち明け、二人はより仲睦まじく

結ばれたという

 

 

この話から、老人と出会った宿場町を定婚店と呼ぶようになったそうだ。

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現代の日本でも、「一本の赤い糸」は今でも受け継がれていて、

生涯に一度だけ、運命的な出会いがあるという思い込みは一般的なようだ。

 

そして、このことが、パートナー選びをより困難にしているらしい。

 

せっかく良い相手に巡り合っても、「この人よりももっと良い相手がいる

かもしれない。

だから、この人は運命の相手ではない」と、その相手をパートナーとして

決められないからだ。

 

 

青年心理学を研究する大野久は、『エピソードでつかむ青年心理学』

(2010年、ミネルヴァ書房)の中で、「赤い糸20本設」という説を紹介している。

 


彼が出会った、経験豊富な青年心理学者は、

「人間は一生のうちに出会う人の中で20ぐらいの人とは結婚しても

幸せにやっていくことができそうだ」といったという。

 

この仮説に根拠はないのだが、仮にそうだったとしたら、パートナー探しは

どのように変わっていくのだろうか。

大野の著書では、赤い糸が1本の場合と20本の場合で、パートナー選好と

人生がどのように違うのかという、ケースを説明している。

 

 

①赤い糸が一本だと考えた場合

まず、結婚前に出会う人に対して、「私の赤い糸は一本しかないのだから、

この人であるはずがない」と考える。

一人ずつ出会い、一人ずつ選ぶ選ばないを決めていく状況で、

「もっといい人がいるはずだ」という加算的価値を考え出すとキリがなくなる。

そして、「この人で良い」と決めた瞬間に妥協したことになる。

 

また、(一般的には)結婚前よりも結婚後の方が長く生きるのだから、

統計的にも結婚後にただ一人のベストと思える人が現れる可能性が高いと

考えてしまう。

そうなると、結婚をしたとしても「この結婚は間違いだった」と思いがちになり、

結婚をやり直したくなる。

 

しかし、このように結婚をやり直したとしても、幸せだった時期前の家庭と

同じぐらいの幸せしか手に入らなかったり、新しい結婚にも倦怠期が来ること

に気づいてしまう。

 

 

②赤い糸が20本だと考えた場合

この20本どれを取っても、同程度の同じ幸せを得ることができると考えると、

選択肢が増す。

結婚前に出会った相手を、自分に丁度良い一般的な幸せが築けるかもしれない

相手として、「この人かもしれない」と考える可能性が高まるからだ。

そうなると、ひとつひとつの出会いを大切にすることができる。

 

また、結婚後に素敵な相手と出会ったとしても「たまたま20本中の●番目の

人が現れただけだ。やり直しても同じぐらいの幸せなのだから、今の自分の

選択が間違いではない」という考え方できる。

 

そのため、自分の結婚を納得できる可能性おます。

 

同時に、パートナー以外の異性に魅力を感じた時も、「20本中の●番目の

人が現れた」と感じれは、罪悪感を持つ必要もなくなる。

 

この考え方では、20本ある糸のうち、年齢的、経済的、社会的な条件が全て

整ったタイミングの良い時期に出会った人と結婚をするということになる。

 

その意味では、「運命の赤い糸は1本」と思い込んでいると、タイミングや

条件が整った20分のx番目の相手を見逃してしまうのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

◆One-Timeデート◆

 

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次回は7月28日@池袋

 


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