恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

モテないから努力しないのか、努力しないからモテないのか。「意識改革系」婚活スクールや恋愛コンサルがやろうとしていること。

「モテたいからダイエットをしよう」

 

「モテたいから金を稼げるようになろう」

 

「あの人に振り向いてもらいたいから綺麗になろう」

 

 

 

恋愛はこのように自分を磨くモチベーションとなる。

 

 

こういう人は、モテるために様々な努力をする。

 

だからモテるのだ。

 

同じポテンシャルを持っているとしたら、外見や中身を磨いている人の方がモテる。

 

 

 

ところが一方で、

 

 

「どうせモテない」

 

「自分のことを本気で好きになってくれる人なんていない」

 

 

という人も存在する。

 

 

心理学者の大野久ケーススタディで、大学生の恋愛体験談で、

こんなエピソードを紹介している。

 

 

 

「私は自分に自信がなく、絶対にモテないと思い込んでいたので、

告白された時も動揺してしまい、『からかっているんじゃないか』という

受け止め方しかできませんでした。

特に、『笑顔に惚れた』といわれた時には、自分が最も嫌いとする

部分だったので、完全にバカにされたと思い込んでいました。」

 

 

「たとえば、私に好意を持っている男性がいたとします。

(こんなきとくな方はめったにいないと思いますけど……)

仮に交際を申し込まれても、冗談と受け止めてしまいます。

私みたいな女のどこがいいんだろう?なんて思ってしまいますね。

これは本心です」

大野久『エピソードでつかむ青年心理学』ミネルヴァ書房、2010)

 

 

 

このエピソードに出てきた学生たち美には、根底に「どうせモテない」

「どうせ私を好きになってくれる男性なんていない」という考えが見える。

 

 

この、「どうせ私は~だ」という考え方を、心理学で

「否定的アイデンティティ」という。

否定的アイデンティティは、単に自分の短所を述べているだけではなく、

周囲の期待と反対方向のものであったり、期待を裏切るようなものになって

いることがある。



 

少し恋愛から離れるが、数学を例にとるとわかりやすいだろう。

 

例えば、数学ができないから「できない」と思っているのは当然のことである。

 

しかし、ある数学が得意だと思っている人(A)は、取り組んでいる問題集

の中に解けない問題があったとする。

 

こうした中で、数学が得意だと思っているAは、教科書を調べる、解説を

読むなどの探索行動をする。

 

 

この状態は、「認知的不協和の解消」をするために起きている。

 

ここでいう「認知的不協和」とは、「数学ができる自分」とある問題が

解けないという事実の間に食い違いが生じていることをいう。

 

この食い違いを解決するため、原因を探すのだ。

 

 

ところが、Aが「数学ができない」と思っているとしたらどうか。

同じ状況で問題が解けない場合、「ああ、やっぱり解けない」と納得し、

探索行動を行わない。

 

数学ができない自分と、問題が解けない事実との間に、認知的不協和が

起こらないからだ。

 

 

このケースを考えると、人は難しい課題があった時に、それに取り組もうと

する行動は、事前に自分がそれに対して肯定的に捉えているかどうか

(ここでは数学ができる、という認識)ということに大きく影響されている。

 

 

恋愛を進める上でも、これと同じことが起こっている。

 

 

例えば

「おしゃれしてもバカにされるに決まってる」

 

「(気になる相手に対して)自分なんかがアプローチしても無駄だ」

 

「僕なんかが誘っても断られるに決まってる」

 

 

このような、恋愛に対するネガティブなアイデンティティは、

「どうせダメだから」と、試合前に勝負を諦めさせてしまうのである。

 

 

アクションしてもしなくても同じ結果(悪い結果)ならば、最初から何も

しない方が良い、となるのである。

 

 

世の中には、「恋愛コンサル」とか「婚活スクール」なるものがある。

 

こういった類のサービスの目的はもちろん、恋人をつくることだったり、

結婚をすることだったりするのだが、その中でも「意識改革系」の

恋愛コンサル・婚活スクールは、まずはこの「どうせ~」

「自分なんて~」という発想をやめさせることに重点を置いているところも多い。

 

 

例えば、どんな相手と結婚したいのか、付き合いたいのか。

そして、そういう人と付き合っている自分はどんな自分なのか。

 

こういうことを言語化していき、イメージさせていく。

 

 

自分の理想がある程度具体的にイメージできるようになってくればこっち

のものである。

 

その自分が「本来あるべき自分」になる。

 

そうすると、「本来あるべき理想の自分」と「現在の自分」の食い違いが

見えてくる。あとは、認知的不協和の解消プログラムが自然に働く、

ということだ。

 

すなわち、理想の自分に近づくための努力をするということになる。

 

 

恋愛コンサルたちの仕事は、「理想の自分に近づくための認知的不協和の

解消スイッチを押すサポート」なのだと思う。

 

 

生徒たち(?)はこうして理想の自分に近づいていき、自信を持つ。

 

認定的不協和の解消プログラムという名の努力により、気になる相手との

コミュニケーションの取り方もスムースになってくる。

 

 

また、恋愛コンサルたちは、生徒が着実に自信をつけられるように、

小さなステップを用意してあげるナビゲーターの役割も果たす。

 

 

自信は、生徒たち本人が小さな成功を繰り返し経験することによって

生まれてくるからだ。

 

 

このように考えると、様々な恋愛テクニックも、小さなステップを踏ませ、

自信をつけさせるための一つのツールにすぎない。

 

 

モテないから努力をしないのか、努力しないからモテないのか。

この2つはループをしているように感じるが、

 

「否定的アイデンティティ」がなくなれば努力しない→モテないの悪循環

から脱せるのではないか。

 

 

 

 

 

◆One-Timeデート◆

 

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次回は6月23日@渋谷


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