恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

彼の恋はなぜ1ヶ月で終わってしまったのか。彼の言動から、その理由を振り返ってみた。

 

1年近く会っていなかった知人から、メッセージが飛んできた。

 

「お久しぶりです。

 

僕、地元に帰ることになったのでご連絡しました。

 

東京にいるのも今月いっぱいとなるので、もしan-risaさんお忙しくなかったら、

少しお会いしませんか?」

 

彼と初めて会ったのは2年前。

切れ長の目が印象的な、なかなかの美青年である。

 

彼女が長らく出来なかった彼の相談に乗っていたのだが、去年の

暮れごろに彼女が出来たという報告を受けてから、しばらくは特に

連絡もとっていなかった。

 

これは、もしかしたら結婚のご報告?



少し嬉しい気持ちになりながら、Iと待合せている恵比寿の珈琲店に向かう。

 

彼と落ち合い、一通りの世間話をした後、地元に帰る経緯を聞いてみた。

 

I「そろそろ地元に帰りたいなと思って、札幌に異動届だしたら

通ったんですよ。

来月の頭には引っ越しなので、結構バタバタしてますよ。」

 

筆者「そうなんだね。彼女は一緒に行くの?」

 

I「それが、結構前に別れちゃったんですよ笑」

 

筆者「それまたどうして…」

 

ことの経緯はこうだ。

 

彼女とは、マッチングアプリで知り合った。

何度か食事に行ったが、奥手な彼は切り出せず、付き合うに至ったのは

最初のデートから3ヶ月後のこと。

 

Iの方から、「付き合ってください」と告白をした。

 

その後週1回ぐらいのペースであっていたIと彼女。

食事に行ったり、水族館に行ったりと、爽やかなデートを楽しんで

いたという。

 

ところが、付き合い始めて1ヶ月半ほど経った頃に突然、彼女から別れ話

を切り出されたそうだ。

 

I「まあ、要は僕の力不足だったんですよね。

別れ際、彼女は、『不安だった』って言ってました。

でも、定期的にちゃんと会っていたし、LINEだって割とマメに返してました。

何が不安だったのか、最初はさっぱり分からなかったんです。

 

だから彼女にそれも聞いてみたんです。

そしたら、『本音をちゃんと話せてないような気がする。

深い話をしなかったから、Iくんのことがよく分からない』って。

 

この話をそっち方面が得意な友人に話したら、

『付き合ってからの心の距離が縮められなかったんだね』と言われまして。

 

確かに、そうかもなって今は納得なんですけどね。」

 

筆者「ちょっと待って。その彼女とは、Hはしたの?」

 

I「いや、手をつなぐタイミングすらわからなくて笑

だからその先も当然してません。」

 

筆者「うそでしょ?笑

本音で話す以前に、その状況で不安になったんだって、彼女は。

誘いもしなかったんだ?」

 

 

I「一度自分の家に誘ったことがあったんですが、その時は断られちゃって。」

 

 

筆者「で、そこから余計に誘えなくなったわけだ。彼女の家はどこだっけ?」

 

I「上野の方です。」

 

筆者「それは行かないよ笑。だって、Iくんの家横浜の北の方でしょ?

遠いし、そもそも何の準備もしてないのにいきなり言われたらびっくりするって。」

 

I「そうだったんですね…その観点はなかったなあ。」

 

筆者「でも、付き合ってまだ1ヶ月ちょっとだったんでしょ?リカバリ

効かなかったの?」

 

I「多分、雰囲気的に無理だったんだと思います。最初から機嫌悪そうだったし。」

 

筆者「別れ話しに来てるんだからそうなるよね。自分の意向は伝えた?」

 

I「はい、自分はまだ別れたくないって言ったんですけど、向こうの決意が固くて」




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1ヶ月しか続かなかった理由。それは、彼女の「恋人」になりきれなかったからだ。

付き合う前にも定期的に食事に行き、体の関係なしで遊ぶ。

付き合った後でも定期的に食事に行き、体の関係なしで遊ぶ。

 

今更述べるまでもないことだが、男と女ではセックスの位置付けは違う。

中央大学山田昌弘によれば、男と比べると、女は好きな相手でないと

セックスしづらい傾向が強いため、「セックス」を契機に相手を恋人と

認識するそうだ。

 

そのセックスがないどころか、キスもしない、手もつながないでは、彼女は

とても不安だっただろう。

 

「私に魅力がないのかな…」と悩んだかもしれない。

 

また、なかなか手を出してこないIに対して、頼りなさも感じたことだろう。

 

そう言った不安が短期間でおり重なり、別れに至ってしまった。



小柄だが、見た目も悪くなく、清潔感があっておしゃれ。

穏やかで物腰の柔らかい彼は、一般的に言えば女から支持を得やすいタイプの男。

Iに唯一足りなかったものは、「一歩踏み出す勇気」だった。

 

「タイミングがわからない」

彼は言った。

 

何ヶ月も会ってデートをしてくれるぐらいの女だ。

どのタイミングで手をつなごうが、アクションを起こせば応えてくれただろう。

 

彼はそれを、傷つくのが怖くてできなかった。厳しい言い方をすれば、

タイミングというのは単なる言い訳に過ぎない。



ちなみに、この手のタイプの男は『こうしなさい』という手ほどきがない

と動きづらいらしい。

(恋愛工学が流行る理由もわかる。)

 

出会った女とデートをし、付き合うことはできるIには、一つだけ、

アドバイスをした。



「次のチャンスがあったら、告ってOKもらったらすぐに手を繋ぎなさい。

 

キスから先のタイミングは、今話しても仕方がないから、

 

まずは最初のステップをクリアしてから教えるよ。」

 

 

 

 

◆One-Timeデート◆

 

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初めましての二人が「彼氏」「彼女」という設定で街を巡るデートイベント♡
次回は5月26日@表参道


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