恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

モテテク本の効果はいかに?モテない理由を「見た目」のせいにしている人は、完全なる思考停止状態に陥っている。

非モテの人たちが一度は手にするであろう「モテテク本」。

 

恋愛工学で一躍有名になった藤沢数希の『ぼくは愛を証明しようと思う。』

幻冬社、2015年)、バチェラージャパンで一世を風靡した久保裕丈の

恋愛ノウハウ本『その恋はビジネス的にアウト』(小学館、2017年)

は記憶に新しい。

 

水野敬也の女性向け婚活ノウハウ本『スパルタ婚活塾』(文響社、2014年)

や男性向けSEXの誘い方指南本『LOVE理論』(同、2013年)などはドラマ

にもなっている。

 

モテテク本を総称すると、男向けのものは実践的に行動に落とし込めるもの

であるのに対し、女のそれは精神論だったり心掛け論だったりすることが多い。

(『スパルタ婚活塾』は、そういう意味では異質の女性向けモテテク本だ。)

 

女向けのものに関しては、Cancamのような雑誌ではパステル系な雰囲気を

「男ウケがいい(=モテ)」としているが、書籍で出されるモテ本の筆者や、

それについて語面々は総じてパステルな雰囲気とは反対であることが多い。

 

例えば、AV女優、霊能力者、占い師、売れっ子キャバ嬢、ファッションス

タイリストやオネエなど、キャラの濃い人たちが書いているものは大変に

売れているようだ。

 

パステルと対極にいるような人たちだからこそ、見えるものがあるのかも

しれない。

(この辺りはホストやAV男優の書いたモテテク本も近しいのだろうが、

彼らの方がより実践的な感じがする。)

 

 

さて、このようなモテテク本は、本当に効果のあるものなのだろうか。

 

歌舞伎町のホストたちの中には、その世界に入り女からモテるための勉強を

するときには、先輩売れっ子ホストが書いた「モテテク本」は使わない人もいる。

 

鈴木由加里が取材した現役No.1ホストによると「自分だけの商売の方法を

そう簡単に教えている本などはないので、ほとんど参考にならない」

(『モテの構造』、平凡新書、2008年)。

 

 

このホストのモテテクは、「モテ」を商売としている人向けのテクニックなので、

素人向けのものとは少し違うが、恋愛テクニックとしても有効だ。

 

彼は、客がどのようなタイプかを観察し、その客が求めている対応を瞬時に

判断する能力に磨きをかけているという。

 

例えば、美人の客が来た時に、すぐに容貌を褒めることをしない。

その客は容貌を褒められ慣れているかもしれないし、自分が美人だと認識

していないケースもあるからだ。

 

彼は、容貌を褒めること=相手が気持ちよくなる、という方程式が常に

成り立つわけではないということを知っている。

 

相手に軽い質問を投げながら情報を引き出し、相手が言って欲しいことやして

欲しいことを「マメ」にする。

 

これにより、疑似恋愛的な関係性を築き、長く通ってもらうのだとか。

 

 

鈴木によると、このホストは「取り立てて、芸能人の誰それに似ている

というわけでもなく、営業用のスタイルでないときは、

「普通」の若者である。」(同書)

 

この例は「玄人のモテる男」の例として紹介したが、男も女も、

素人も玄人も「相手を観察して、望んでいるものに応え」て相手に

恋愛感情を持ってもらうという意味では、本質的に変わらない。

(それは、女が、狙っている男の好みの見た目に寄せようとすることも含まれる)



一方で、モテない理由として挙げられるのは「見た目」。

好意を抱いた相手に同じような好意を返してもらえなかった時に、

「私(僕)の見た目が悪いから」と振り返ることがある。

 

ここでいう「見た目」とは美醜(容貌の素材)のことを指す。

 

女であれば、もう少し細かったら、肌が綺麗だったら、胸が大きかったら。

男であれば、背が高かったら、髪の毛が生えていれば、太っていなかったら。

などだ。

 

筆者もこれまで、「モテ」や「恋愛市場」においては「見た目」が重要だと

いうことを再三述べてきた。

 

しかし、自分が好意を持った相手に受け入れられなかったことを

「見た目(美醜)」のせいにしてしまうと、それ以上進めない。

美醜を決定づける自分の「見た目」は整形でもしない限りは変わらないから、

多くの非モテは「自分の見た目が悪かったのだから仕方ない」と何もしなくなる。

精神的に病む場合もある。

 

恋愛市場における「見た目」とは、何も容貌の素材だけではない。

「大して美人でもない子がモテる」とか、「ブサイクだけど常に彼女がいる」

というケースは少なからず見るはずだ。

 

こういった人たちは、容貌の美醜以外の「見た目」を勝負どころにしたり、

見た目以外の要素を恋愛市場で勝てる資本として投下しているのである。

 

わかりやすい例でいうと、高収入、高学歴の男。

彼らは見た目は普通だが、お金を適度に使うことができるからモテる。

いくら高収入の男でも、貯め込むだけで使わない男だったら、女は寄ってこない。

 

収入や学歴、見た目がそこそこの男は、経済的なメリットや容貌の美しさ以外

での恋愛資本を投下する必要がある。

 

それは、容貌以外で表現できる「見た目」や「コミュニケーション能力」になる。

 

ここでいう「見た目」は、イケメンである必要はない。

清潔感があり、今感を少し取り入れたファッションをするだけで良い。

要するに、「ちょっとは気を遣っているよ」アピールができれば良いのだ。

 

コミュニケーションに関しては、先ほどのホストのように相手のことを観察し、

気配りや配慮ができていれば良い。

 

例えば、「エスコートしてほしい」というニーズがある女に対しては、

エスカレーターは下に乗る、とか、ドアを開けておいてあげる、とか、

歩調を合わせる、とか、その程度で良い。

(これができる男が少ないので、「女性として扱ってほしい」という気持ちを持っている女には効果はテキメンだ。)

 

同じ原理で、男女に関係なく他人に気配りと配慮ができる人間は、人としてモテる。

 

このように考えると、見た目とは顔の造作や身長、体型だけではない。

他人に「どう見られているか」を意識し、外見(ヘアメイク、ファッション、

姿勢、立ち振る舞いなど)を作り、ケアしていき出来上がったものが「見た目」

なのである。

 

そういったところから、他人はその人の性格や価値観、人間性などを判断していく。

 

我々は、自分自身が出会った恋愛対象の見た目からそういった内面を読み取ろう

としているはずである。

 

それなのに。自分が相手からの視線を受け止める時に、「素材としての見た目」

に目がいきがちだ。

 

その見た目からどういった印象を持たれるのかを考える=どう見られる

のかを意識して「見た目」のコントロールをしていく努力をすることで、

「モテ」「恋愛勝者」への道が開かれるのではなかろうか。

 

 

 

 

 

 

◆One-Timeデート◆

 

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初めましての二人が「彼氏」「彼女」という設定で街を巡るデートイベント♡
次回は5月26日@表参道


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