恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

「男は浮気をしない生き物!?」メンズコスメのブランドマネージャーの話から、安定期の男女関係を考察してみる。

 

 

「男は女よりも浮気をしないんだよ。」

 

普段我々は、「男は浮気をする生き物」だと聞く。引っかかったのは

だからだろうか。

 

こう言ったのは、あるボディケア商品でメンズラインのブランドマネージャー

であるY(33・男)。

 

約10名いるマーケティングチームで唯一の男だ。

 

Yはこう語る。

 

—————

 

Y「いま僕は、メンズラインのマーケティング全般を取り扱っている

のだけれど、男と女の行動がぜんぜん違う。

男のマーケティングは難しいなと感じているよ。

 

例えば、競合商品を使っているユーザー向けに無料サンプルを

配るとするでしょ?

女性は、そのページに来るとほぼ100%ぐらいでサンプルを申し込むの。

だけど、男の場合はページに来ても申し込んで来るのは30人に一人ぐらい。」

 

 

私「無料なのに申し込まないの?」

 

Y「うん、面倒臭いんだよ。

例えばその無料サンプルを申込むために、住所とかメールアドレス

とかを登録しなくちゃいけないでしょ?まずこれが面倒。

もっと言うなら、そのサンプルを受け取るのも面倒。」

 

 

私「それすら面倒だと、サンプルも渡し様がないよね。」

 

Y「そう。だから男には『強制的に渡す』やり方を使うんだよ。

例えば、街中でサンプル配るとか。

そうやって無理やり渡すのが効果的なんだよね。」

 

 

私「それは、例えば使ってもらってちゃんとスイッチしてもらえるの?」

 

 

Y「実はそれが難しい。男って基本的に、一度使ったものはなかなか

変えないんだよね。

それを変えるのが面倒くさいから、新しい商品の情報も仕入れようと

思わないんだ。

 

例えば、ドラッグストアに行くとするでしょ?

僕もそうだけど、店に入る前から買うものを決めてる。

だから、その商品がおいてある場所にしか行かない。

 

浮気しないんだよ。男は。

 

女の子は、新しい商品に敏感だから、結構すぐに商品を変えるでしょ?」

 

 

私「確かに」

 

Y「この業界の男へのマーケティングは、『一番最初に入り込んだ者が勝ち』

みたいなところがある。

だからね、ギャツビーってすごいと思うんだよ。

男って大体中高生ぐらいでギャツビーに手を出して、そこからスイッチ

しない人って結構多い」

 

 

私「だからギャツビーは若い男の子が好きそうなプロモーションをするんだね。

そういえば、アラフォーの男友達も前に『ワックスはずっとギャツビー使ってる』

って言ってたな。」

 

—————

 

この話は、どうも男女関係においても当てはまる気がしてならない。

 

男の基本スタンスが「面倒くさい」ならば、恋愛においても「面倒くさい」

は発動するのではないか。恋愛において行動を起こすのは、

「面倒くさい」を負っても手に入れたい「何か」がある場合だろう。

 

例えばそれはセックスだったり、その女を彼女にしたいと言う思いだろう。

付き合ってからも、「この女とセックスしたい」「離したくない」と言う

思いが強ければ、面倒くささを越えてアクションをする。

 

いい女と付き合ったりセックスをすることを目的に、せっせとメッセージを送り、

良いお店を探し、エスコートをする。

 

ただし、これは基底状態ではない。面倒くさがりな男がアクションを起こすのは、

ある意味「非常」事態だ。

 

交際後の安定期において、「彼が前ほどマメじゃなくなった」とか

「愛情表現が減った」とかなるのは、

 

セックスができるかどうかわからない状況や、付き合えるかどうかわからない

状況から脱したから、「いつもの面倒臭い状態」に戻っただけなのだ。

 

ここで女がギャーギャー言っても、それを負ってまで達成したい

「何か」がなければ、「面倒くさい」で終わってしまうのである。

 

最悪の場合、「この女は付き合っていると面倒臭いから別れてしまおう」となる。

 

そうなると、今となりにいるその男と長く関係を構築したいと思ったら、

男の「面倒くさい」スタンスを受け止めておく必要がありそうだ。

 

「面倒くさい」がベースだと言うことがわかっていれば、

何かをしてくれないとか、思うように動いてくれないとか、

そう言うことでやきもきせずに済む。

 

また、面倒くさくないように「お膳立て」をすることを覚えれば、

期待するアクションを起こしてくれるようになるかもしれない。

 

一方で、一度関係が安定し「面倒くさい」フェーズに入ると、

男は他の女には簡単にはスイッチしないだろう。

既婚者や長く付き合っている彼女がいる男たちが言うには、

 

「今さら別の相手を探すのは面倒くさい」

 

のだそうだ。

一度その座に落ち着けば、安泰なのだ。

「面倒くさい」を越えるよほどいい女が現れたり、一緒にいること自体が

「面倒くさい」女になるなど、非常事態にならなければ。

 

浮気すら面倒くさいと言う男もいる。

『セックス』や『恋愛ごっこ』が「面倒くさい」を越える場合もあるとは思うが。

 

そう考えると、男の「面倒くさい」スタンスは意外と悪いことでは

ないんではないか、と思った。



ちなみに、Yにはこんな質問をしてみた。

 

私「AXEみたいな、性的欲求に訴求したCMとかだと男って

  スイッチするのかな?」

 

 

「そう思うよ。僕もそれは社内で提案したけど、他のチームメンバー

(全員女性)から『うちのブランドに合わない』と猛反対を受けたよ笑」

 

 

 

 

 

 

 

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