恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

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「性格の不一致」が離婚理由にならなかった!?恋愛プロセス「SVR理論」を用いた「男と女の別れ方」考察

SVR理論は、心理学者マースティンが提唱している、カップルの関係構築

プロセスにおけるモデルである。

 

初期の外的刺激段階S(Stimulus)は、出会いから恋愛の初期に渡る間を差し、

相手の外見や声、性格や社会評価などから刺激を受けている状態である。

 

中期の段階はV(Value)は、恋愛関係の時期であり、趣味や価値観などを

共感、共有している状態である。ここでは価値観などの類似性が重要な

要因となる。

 

後期の役割段階(Role)は結婚や共同生活を始める時期であり、

相補的な関係性を築き二人の関係が一つになっている状態である。

 

法政大学の越智氏は、Rの部分がカップルの結婚の意思決定に

大きく関連しているという。

 

一方で、ロマンティック・ラブ・イデオロギー

ロマンティック・マリッジ・イデオロギーは、両者とも

恋愛観に関する概念である。

 

ロマンティック・ラブ・イデオロギーは、

『恋愛は、その相手との結婚が条件』であり、

1990年以前に流行った考え方だ。

 

また、ロマンティック・マリッジ・イデオロギーは1990年代以降に

台頭してきた概念で、『恋愛は結婚と結びつくものではないが、

結婚は恋愛が前提条件である」という考え方である。

 

詳しくは、こちらを読んでいただきたい。

 

ロマンティック・ラブ・イデオロギー時代の別れの理由と、

現代の価値観ロマンティック・マリッジ・イデオロギー下での別れには、

どのような違いがあるのだろうか。

 

関西大学の谷本氏は、1990円代以降のロマンティック・ラブ・イデオロギー

の弱体化と、新しい価値観ロマンティック・マリッジ・イデオロギーの出現

についての論文を書いた(『ロマンティック・ラブ・イデオロギー再考』2016)。

この時に、過去に行った、「恋愛に関する「別れの理由」にどんな語彙が

用いられるか」という分析を紹介している。

 

「あなたは、恋人と別れたことがありますか?」という質問に「ある」

と答えた人に、「別れた理由はどのようなものでしたか?」を

自由記述してもらった。

 

この回答の全てを語句で分け、機械的に頻出単語150語を抽出。

その中で10位までの頻出語句は以下の通りだった。

 

 

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頻出順位は、「相手」「性格」「不一致」の順で高かったが、

これを見ると、性格の不一致や価値観の違いが理由で別れている

カップルが多いことが想像できるだろう。

 

そして、価値観の違いは離婚の正当な理由として認められている。



しかし、ロマンティック・ラブ・イデオロギーの時代はそうでは

なかったようだ。

 

この概念が普及した高度成長期に、新聞の投書欄における人生相談に、

配偶者の性格(例えば、「おとなしい」など)に対する不満が

トピックとして上がってきた。しかし、そういった不満は

「贅沢な悩み」としてあしらわれていたという。

 

当時は、配偶者が仕事や家事を放棄していたり、暴力を振るったりする

のであれば離婚理由として成立するが、性格に不安をもち離婚したい

というのは理由として成立しなかった。

 

では、SVR理論と別れの理由は、どのように関連づくのだろうか。

 

話が戻るが、ロマンティック・ラブ・イデオロギーの時代の離婚理由は、

主に「暴力」「男の稼ぎ」「女の家事」。

 

これは、SVRでいうと「役割(role)」を示すRのフェーズに該当する。

一方で、現代の別れの理由「性格の不一致」は、

SVRでいうと V(value)に当たる。

 

 

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このプロセスにおいて、SVは恋愛関係、Rは結婚関係の構築フェーズで

あると認識されている。

 

そのため、Rが離婚理由において正当化されていることは当然だ。

しかし、離婚理由にVの恋愛関係フェーズ(価値観の類似性)が理由として

認められいることに注目したい。

 

この事項は、結婚が「恋愛と同じような関係性」であると認識されている

ことを物語っている。

 

新しい価値観では、「恋愛は結婚に繋がらなくてもいい」と考えられているが、

それにもかかわらず、「結婚にも恋愛のような関係性が求められている」。

 

このようなジレンマが、新しい結婚形態

恋愛の考え方を生み出しているのかもしれない。

 

 

 

 

 

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