結婚に求めるものによって、形が変わってもいいじゃない?現代の多様な結婚形態(2)-コスパ婚
前回の圏外婚に引き続き、最近の結婚形態を紹介。
今回は20代が結婚を現実的に考えるきっかけになるであろう、コスパ婚について。
【コスパ婚】
何事もコスパで考えやすい20代に向いている形態。
コスパ婚には、①通い婚②ジモ(ト)婚③同棲婚④産むだけ婚などがある。
産むだけ婚などは法律の整備が必要にはなるだろうが、
一部の男女はすでにその形に踏み切っているという
(牛窪恵『恋愛しない若者たち-コンビニ化する性とコスパ化する結婚』)
①通い婚
通い婚というと、一昔前に流行った週末婚など、恋愛気分を想起する
ような結婚かと思うが、ここでの通い婚は違う。
同じ家に住みつつも、別々に住んでいるかのごとく夫婦生活を営む。
仕事や趣味など、日頃はソロとしての活動を楽しみ、家族行事など
何かあったときにユニットのようにまとまって活動(レジャーや親孝行など)する。
2人の関係をかなりドライに割り切っていて、例えば冷蔵庫のスペースも
「ここからは夫(妻)領域」、平日の食事は食の好みが違うからセルフなど、
生活領域を選別して、ストレスのない生活を実現している。
1990年代に流行った、群ようこの無印シリーズで、家の中のものに、
夫婦それぞれの名札?をつけて、自立した生活を送ろうとした男女の
話があったが、まさにそれが具現化したものだろう。
②週末婚
ご存知の通り、平日は別々に暮らし(例えば妻は実家、夫は結婚前に
住んでいた家など)、
妻が週末だけ夫の家に通うのがスタンダード。
さらに通う頻度が低い「月末婚」もある。
結婚後の引越し費用や改めて家具を買い揃えるなどのコストがかからず、
別居のままの方がコスパが高かったり、結婚前に集めた趣味のコレクション
を渋々捨てる必要もない。
③別居婚
女の社会進出により、今後も増えていくであろう結婚の形態。
夫の転勤をきっかけに一人暮らしの楽さを知ってしまった妻が、
そのまま別々に暮らすことも多い。
転勤族の夫を持つと、一度戻ってきたとしてもまた別の地に行く
可能性も高い。一人暮らしと二人暮らしを何度も行うと、
その度に家の借り換えコストもかかるから、それならば最初から
別々に暮らした方がコスパが良い、というのが彼女たちの言い分だ。
また、自分のペースで物事を進められるのも、別居婚人気が背景にある。
夫婦が一緒に過ごす頻度としては、②>①>③。
このような結婚形態の人気がある理由は、以下のようなものらしい。
- 互いの転勤に左右されず、マイペースで仕事や生活(趣味)ができる
- いつまでも新鮮な気持ちでいられる
- 別々に住めば、実家とも行き来しやすい
牛窪氏によると、このうち男に多いのは1. 女に多いのは1.と3.だという。
男女ともに仕事を続けたいと考える世の中では、転勤を理由に結婚を
先送りするカップルが多いことの裏返しでもある。
そのため、今後は別居婚はますます増えて行くのではないかと思う。
確かに、筆者の周りでもそのようなカップルは増えている。
知人のB(30)は、外資系の証券会社で働いているが、妻は海外に住む別居婚。
また、MBA取得のために間も無く海外に渡るY(28)も、日本に残って
仕事をする妻とは、日本にいる間から別々に暮らしている。
面倒なので両親には言っていないが、正月や盆などの家族の集まりには、
集合してそれぞれの家に行くという。
一人暮らしをしたことのなかった妻がその楽しさに目覚めてしまったため、
今の所は海外からもどってきても、そのまま別居を続けるらしい。
「子どもができたら、その時にまた考えれば良いかなと思ってます。」
Yは言う。
また、実家と行き来しやすくなると言う3の理由では、親との関係性が
密接であることがうかがえる。2014年の調査では、結婚後に夫婦どちらかの
実家から30分未満の距離に住む「近居」は65%もあると言う。
東京や名古屋では、夫よりも妻の実家の近くに住むケースが多いらしい。
仕事をフルでこなすことを考えると、出産や育児などで実家に頼ることが
増えることも想定しているのだろう。
④産むだけ婚
一言で言うと、男は「精子提供者」としての役割があれば良い、と言うものだ。
ここまでくると、もう「婚」じゃないよな、と思うが。
しかし、実際に「夫はいらないけど、子供は欲しい」と言う女は増えている。
仕事などで婚期は逃したが子供は欲しい、と言う女たち。
たまさか知人に精子をもらえた女は良いが、そうでない女たちも少なくない。
今は日本でも「違法精子売買」が身近になっているのもまた事実。
精子バンクを使うと何百万のコストがかかり、手術などで仕事を
長期間休まなければならない。
そのため、オンラインの個人売買で精子を入手する女たちが後を
断たないと言う。
エイズなどの感染リスクや倫理的な問題から、多くの有識者はその
やり方につき警鐘を鳴らしている。
その他にもこんな携帯も。
⑤ジモ(ト)婚、同級生婚
20代を中心とした、親との密接な関係がこの形態を作り出すのだろう。
結婚しても親元の近くに住みたい、地元に戻りたいとする傾向だ。
マーケターとしての顔も持つ(というか、こっちが本業)牛窪氏によると、
マーケティングの世界では「アラフォーから下の世代の男女には地元志向が
圧倒的に強い」という見方がある。
都市部出身の独身者が自分の地元に居続けたかったり、結婚後は地元に
戻りたいというUターン結婚を希望する人もいる。
ジモ(ト)婚のメリットとしてよく上がるのは、
- 結婚後も近くに親や祖父母、地元の友達がいて安心
- 慣れ親しんだ地元の風土に囲まれ、生活や子育てができる
- 地方が地元なら、都会ほど生活コストがかからずコスパがよくてお得
ということ。実はここでも、結婚に対するコスパを意識する声が当たっている。
⑥移住婚、里山婚
「都会であくせく働いているエリートよりも、お金は少ないかも
しれないけれど豊かな生活を送っている里山暮らし」をする夫婦のことだ。
「田舎暮らしは『雇われる』という考え方ではなく、手に職を身に付けた人、
自発的に動ける人に向いている棲み方」だという指摘もある。
里山婚のメリットとしてあげられるのは、以下の3つのようなものだ。
- 豊かな自然の元で、スローライフを実現できる
- 自給自足に近い生活を送ることで、家賃や生活費を押さえられる
- 地域の人々とのゆるいつながりを実感できる
など。プライバシーのないところはデメリットとはなるが、
こういった生き方を実践したいのなら、里山婚もありだと思う。
⑦同棲婚、お試し婚、事実婚
20代男女は失敗を嫌うため、「まずはお試し」のトライアルを好むという。
結婚についても同じく失敗したくない彼らは、20代男37%、
20代女49%が、お試し婚の実践はアリとした。
彼らがお試し婚や同性婚を支持するのは、以下のような理由だという。
- 結婚ほど身構えず、お試し感覚で異性と共同生活できる。
- 割り勘を前提とすると、ルームシェア感覚で家賃や生活費を押さえられる
- 同棲生活を通じて相手に情が生まれたり、自分に自信が持てる
前回の圏外婚も含めると、「結婚」と一括りに言っても、これだけの幅がある。
どんな生き方をしたいのかによって、結婚の形を変えていくこともできる。
既存の結婚の形に縛られて考えるのではなくて、もっと自由な発想で、
結婚や恋愛を考えるのも1つなのかなと思った。
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