パートナーとの絆はどうやって作られていくの?絆が作られるのには、どのぐらいの期間が必要なの?ずっと仲良しでいるための、ボウルヴィの理論とは
イギリスの学者、ジョン・ボウルヴィは精神分析を専門とする医学者だ。
彼は、精神医学に動物行動学を取り入れ、「アタッチメント理論(愛着理論)」
を提唱している人物だ。
彼は、「人は生まれながらに特定の他者に対して強い心の絆を持つ傾向がある」
としている。
アタッチメント理論は、愛着(強い絆)の形成には子供と養育者(特に母親)
との関係が重要で、母子関係が子供の感情的・社会的発達に大きく影響する
という理論である。
これを元に、社会心理学者のシェイバーとハザンは母子関係と同じように、
恋愛関係や夫婦関係にも愛着関係があるという考えのもと、「成人の愛着理論」
を提唱した。
シェイバーとハザンは、母子関係と恋愛/夫婦関係には、友人関係など、他の関係
では見られない共通点があるとしている。
彼らが1988年に発表しているこれらの関係性の共通点を、社会心理学者の
金政らは、以下のように表にまとめている。(わかりやすくするために、
表現は多少変えている。)
このように、母子関係と恋愛関係の愛着形成のための行動は、よく似ている。
ただし、母子関係と異なり、恋愛関係の中で愛着が形成されるのには時間がかかる。
個人差や関係による差はあるが、カップルの間にキチンとした愛着が形成される
までには、少なくとも2-3年程度の付き合いが必要だと言われる。
ちなみに、愛着の形成には4つの段階があるとし、二者関係の進展段階に沿って、
徐々に形成されていく。(上の図)
1969年にボウルヴィが提唱した発達段階を異性関係に応用すると、それぞれの
段階では以下のような関係性になるだろう。
- 前アタッチメント:
声や動き、顔に関心を向け、発信行動(声かけ、身体的な接触)や定位行動(注視)
をする。他の異性とパートナーの感情の違いを明確に区別していない。
- アタッチメント形成:
特にパートナーに対して、他人と区別した積極的な発信行動を行う。
(この段階では、付き合う直前の関係構築も当てはまるのではないか。)
- 明白なアタッチメント:
パートナーを明確に他の異性とは違うものと認識。積極的な愛着行動や分離不安
(長い間離れていると不安になる)を起こす。日常でパートナーがいることが
当たり前になり、関係性が安定するので、自分たち二人だけではなく周囲も
見られるようになってくる。
辛い時に話を聞いてもらったり、支えてあげたりなどのサポートをお互いに行う
回数が増える。
- 目的修正的パートナーシップ:
近くに相手がいなくても安心していられる。強い信頼関係で結ばれ、表面的な
愛着行動がなくなる。(内在化するイメージ)
何かあった時に頼れる安全基地的な存在となる。
母子の場合、最終段階に到るのが2-3歳児だということから、カップルにおいても
同様の仮説が立てられているのだろう。
つまり、強いアタッチメントを形成するためには、二人の付き合いを継続する
力が必要になるということだ。
ところが、付き合っても半年ぐらいで別れてしまう、という恋愛経験を繰り返す
人がいる。そういう人たちは、自身の愛着スタイル(パートナーとの関係の作り方)
が長期の関係を築けないスタイルになってしまっている可能性が高い。
以前書いた記事に、愛着スタイルの見分け方について書いたものがあるので、
興味のある人はこちらも併せて読んでいただきたい。
- 2つの質問でわかる、愛情ニーズのタイプ
https://note.mu/blind_match/n/nb3b63781a884
- 愛情ニーズ別、パートナーとの付き合い方
https://note.mu/blind_match/n/ndd2f36b7a7ef
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