恋愛ウォッチャーが現場で見てきた恋愛模様から、『うまくいく恋』を分析するブログ

これまでに5,000組以上のマッチングをしてきた経験を持つ恋愛ウォッチャーのあんりさ。 幾多の男女の出会いを間近で見てきた筆者が、イマドキ男女の生態の違いや恋愛事情をお届け。

大人の恋愛作法?別れの流儀-あの時、幸司が彼女に放った「悪いと思ってないんでしょ?」の真意とは

 

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かなり昔に書いたコチラの記事のその後のお話です。
※実際にあった男女の別れ話を基に構成しています。

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紗季とゆっくり話をするのは8ヶ月ぶりだ。去年の初夏に付き合い始めた僕らは、

わずか1ヶ月で呆気なく終わった。


後味の悪い終わり方だった。そこはかとなく、当時のことが思い出される。

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紗季の見た目が気に入って声をかけたが、話も合った。

元彼と別れたばかりという彼女は、次に進みたいと、僕の申出を受け入れてくれた。

彼女のことは大事にしようと思ったから、連絡不精ながら、毎日のやりとりは

欠かさないように努めた。


デートもそれなりに頑張った方だと思う。

この子と付き合うとお金がもたないなと思いながらも、それを言うことができ

なかった。


そんな紗季からLINEがあったのは、木曜の夜。

 

「土曜の夕方空いてる?話したいことがあるんだ」

何だろう。話したいことって。

わざわざそのために言わなくちゃいけないことって。


嫌な予感が頭をよぎるが、遮るかのように明るく振る舞う。

 

「空いてるよー。話って何?なんか怖い笑」

そう言いながら、僕らは18時に六本木で落ち合うことになった。

 

彼女はギリギリまで仕事をしているという。


待ち合わせ場所にマーサーブランチを指定すると、紗季は、すぐに終わるので

悪いからと、交差点にあるタリーズを指定してきた。

 

別れ話だな、これは…

土曜の17時ごろ、約束の時間よりもかなり早くタリーズに着いた。

本を読みながら彼女を待つ。

数分後、紗季が店に入ってくるのが視界に入った。

向こうもこちらに気づき、驚いたような顔をする。

 


「早いね」

 

「うん。少し仕事が早く終わったから、先に来て仕事でもしようと思って。

コーヒー買ってくるね」

心なしかいつもよりも表情が強張っている紗季を見て、悪い予感の的中を確信した。

席に着き、他愛のない会話をしたあとに、紗季は本題を切り出した。

「あなたには本当に申し訳無いのだけれど、やっぱり今は恋愛をする気分になれない。だから、別れてほしいの。」

僕のことを好きになれなかったことを彼女は告白した。

動揺した。が、そんなところは見せられない。

「わかった。」

彼女の申し出は受けたが、僕はイライラしていた。そして、

「わざわざ会って言うことなかったんじゃない?最近の人たちはLINEで済ます

みたいだし。」と続けた。

「確かにそうかもしれないね。でもね、私は直接会って言いたかったんだ。

それがけじめだと思うから…」

そんなの自己満足だ。いきなり言われるこちらの気持ちはどうなるんだ。

僕は更に続ける。

「最近思うんだけど、自然消滅って大人の作法だと思うんだ。

昔ははっきりするが良かったんだけどね。直接相手を傷つけなくてすむし、

なんとなく空気を読んでお互いが離れるのが大人かなって。」

紗季は前の男と、自然消滅で終わっていた。

それで嫌な思いをしたから、相手にそんな気持ちはさせたくない。

だから言わなくちゃ、みたいなことを言っていた。

 

「まあとにかく、俺はキミの彼氏じゃなくなったけど、六本木で飲むときは

友人として声かけてよ。」

精一杯の強がりとカッコつけだった。

グラスが空いた頃、もう行かなきゃと彼女は去って行った。


その日の夜、僕は後悔した。

なぜ、あんなことを言ってしまったのだろう。

 

好きだったから、悲しかったんだ。

 


それなのに、どうでも良いことにくってかかり、気持ちを伝えられなかった。

ふと、彼女の部屋に行った時に流れていたSuchmosが頭の中をリフレインする。

せめて、ちゃんと伝えてくれたことへのお礼は伝えよう。

「やっぱりちゃんと言ってくれて良かったよ。ありがとう!これからもよろしくね。」

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あんな終わり方をして、僕は後悔していた。なぜ、突き放すような嫌な言い方を

してしまったのだろう。

 

もしあの時、自分の気持ちを正直に言っていたら、何か変わっていたのだろうか。


今夜彼女と会ったら、あの時口をついて出た嫌な言葉は本心ではないと伝えたい。

そして、本当はすごく悲しかったことも。

結局僕はカッコつけたかっただけで、本心と裏腹なことをした。

男のプライド、みたいなものなのだろうか。


もうそろそろ待ち合わせの時間だ。

 

久々の再会に、少しだけ息がつまる。

 

意を決して店に入ると、彼女は既に座っていた。

 

 

 

の外ではライトアップされた桜の花が、風に揺れている。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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